Windows Server 2025の日本語化手順(GUI、PowerShellで設定)

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Windows Server 2025を日本語化するための設定手順です。
言語パックのインストール、画面表示言語、タイムゾーン、キーボードレイアウトなどの設定変更手順を紹介しています。

日本語化する設定手順は、GUIとPowerShellを使う2つの方法について確認しています。

※手順確認にはAzure上に作成した仮想マシンを使用しています。
※Windows Server 2025 Datacenter Edition(24H2)を使用しています。

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GUI使ってWindows Server 2025を日本語化する手順

事前にWindows Updateを実施した上で手順確認しています。

Language Packのインストールと優先する言語設定(Add a language)

Windowsのメニュー表示を日本語化する場合は、言語パックを追加インストールします。
優先する言語設定のメニューから日本語の言語パックを追加します。

言語パックの追加と優先する言語設定
“Settings"(歯車マーク)を選択します。 PinnedからSettingsを選択(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

“Time & Language"を選択します。
“Language & region"を選択します。

Languageを選択(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
“Add a language"を選択して言語パッケージを追加します。

Add a Languageを選択(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

インストールする言語の選択画面です。
検索欄に"Japanese"と入力し日本語を選択します。

インストールする言語で日本語を選択(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

“Language Pack"と"Enhanced speech recognition"にチェックが入っている事を確認し次に進みます。
“Set as my Windows display language"にチェックを入れると、優先表示言語の変更も同時にできます。
“Install"を選択します。

 

【画面表示例1】日本語のLanguage Packをインストール(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
【画面表示例2】日本語のLanguage Packをインストール(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

“Language Pack"のインストールが完了するとJapaneseが追加されています。
Move Upを選択して優先順位を変更します。

※"Language Pack"インストール時に"Set as my Windows display language"にチェックを入れておくと、日本語の優先順位が1番上になります。

日本語の優先順位を上げる(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

“Windows display language"を日本語に変更します。

※"Language Pack"インストール時に"Set as my Windows display language"にチェックを入れておくと、自動的に日本語が設定されます。

表示言語を日本語に変える(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

“Windows display language"の設定変更内容はSign Out後に反映されます。

※今回はSign Outせずにそのまま進めます。

サインアウトのメッセージ確認(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

地域設定(Country or region)

ホストの設置場所を指定します。
Region設定の指定した地域に合わせて日付と時刻の形式文字などがローカライズされます。

地域設定
“Region"を選択します。
“Country or region"で"Japan"を選択します。
地域設定を日本語に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
地域設定を日本語に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
地域設定を日本語に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

日付と時刻設定でタイムゾーンを変更(Date & Time)

タイムゾーンの設定を変更して、日本時間に合わせます。

タイムゾーン設定
“Time & Language"を選択します。
“Date & Time"を選択します。
“(UTC+09:00)Osaka, Sapporo, Tokyo"を選択します。
タイムゾーンを日本に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
タイムゾーンを日本に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
タイムゾーンを日本に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
“Time Zone"が日本時間に変わっている事がわかります。 タイムゾーンを日本に変更した後の確認(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

管理用の言語の設定(Administrative language settings)

今まで設定した来た内容は、自身のアカウントに関する設定で新規ユーザーを作成した場合には適用されません。
welcome画面に表示される言語やメニュー表示する言語を、管理用の言語で設定します。
新しいユーザー追加時やシステムユーザーに表示する内容も指定します。
Unicodeではないプログラムの表示言語設定も管理用の言語の設定に含まれています。

管理用の言語の設定

“Language"を選択します。
“Administrative language settings"を選択します。

管理用の言語の設定を表示する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

Administrativeタブを選択します。
“Welcome screen and new user accounts"を設定します。
“Copy settings"を選択します。

Welcome screenとNew user accountsの設定を確認するとEnglish(United State)となっています。

新しいユーザー追加時やシステムユーザー利用時に日本語化されるように設定変更します。
“Welcome screen and system accounts"と"New user accounts"にチェックを入れてOKを選択します。

再起動認メッセージが表示されますが、Unicodeではないプログラムの表示言語設定が終わってないので、Laterを選択します。

ウェルカム画面や新しいユーザー追加時の言語設定(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
ウェルカム画面や新しいユーザー追加時の言語設定を日本に変更(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
ウェルカム画面や新しいユーザー追加時の言語設定を日本に変更(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
ウェルカム画面や新しいユーザーの言語設定変更後の再起動確認(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

“Administrative"タブを選択します。
“Language for non-Unicode programs"を設定します。
“Change System locale"を選択します。

“Region Settings"が表示されます。
Current system localeで"Japanese(Japan)"を選択します。
再起動確認メッセージが表示されます。
再起動して設定を反映させます。

システムロケール設定の変更(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

システムロケールを日本に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
システムロケールを日本に変更する(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
システムロケール変更後の再起動確認画面(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

ハードウェア キーボード レイアウト設定(Keyboard Layout)

キーボードレイアウトを日本語キーボードに変更します。
ハードウェア キーボード レイアウトを変更した場合はWindowsが再起動します。

※英語表記の状態で画面をキャプチャーしています。

ハードウェアキーボードレイアウト設定
“Time & Language"を選択します。
“Language & region"を選択します。
“Japanese"の"Language options"を選択します。
ハードウェアキーボードレイアウト設定(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
“Keyboard layout Connected Keyboard layout"の"Change layout"を選択します。 ハードウェアキーボードレイアウト設定(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

Japanese Keyboard (106/109 key)を選択します。
OKを選択します。

 

ハードウェアキーボードレイアウト設定を日本語に変更(GUIでWindows Server 2025を日本語化)
ハードウェアキーボードレイアウト設定を日本語に変更(GUIでWindows Server 2025を日本語化)

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PowerShell使ってWindows Server 2025を日本語化する手順

Install-LanguageでLanguage Packをインストール

Install-Languageを使用して、日本語のLanguage Packをインストールします。

Install-Language

# 言語パックのインストール状況を確認
PS C:\>
Get-InstalledLanguage

Language Language Packs Language Features
——– ————– —————–
en-US LpCab BasicTyping, Handwriting, Speech, TextToSpeech, OCR

# 日本語のLanguageパックをインストール
PS C:\> Install-Language ja-JP

Language Language Packs Language Features
——– ————– —————–
ja-JP LpCab BasicTyping, Handwriting, Speech, TextToSpeech, OCR

# 言語パックインストール後の確認
PS C:\> Get-InstalledLanguage

Language Language Packs Language Features
——– ————– —————–
en-US LpCab BasicTyping, Handwriting, Speech, TextToSpeech, OCR
ja-JP LpCab BasicTyping, Handwriting, Speech, TextToSpeech, OCR
und-Jpan None Fonts

Set-WinUserLanguageListで優先する言語設定

Set-WinUserLanguageListを使用して、優先する言語設定を変更します。
日本語の優先順位を最優先としています。

Set-WinUserLanguageList

メッセージにも表示されていますが、設定内容反映するためには再度サインインしなおす必要があります。

# 優先する言語を変更する前の確認
PS C:\> Get-WinUserLanguageList

LanguageTag : en-US
Autonym : English (United States)
EnglishName : English
LocalizedName : English (United States)
ScriptName : Latin
InputMethodTips : {0409:00000409}
Spellchecking : True
Handwriting : False

# 優先する言語設定を日本語最優先を変更
PS C:\>
Set-WinUserLanguageList -LanguageList ja-JP,en-US -Force

WARNING: If the Windows Display Language has changed, it will take effect after the next sign-in.
WARNING: If the Windows Display Language has changed, it will take effect after the next sign-in.

# 変更後の優先する言語の設定を確認
PS C:\>
Get-WinUserLanguageList

LanguageTag : ja
Autonym : 日本語
EnglishName : Japanese
LocalizedName : Japanese
ScriptName : Japanese
InputMethodTips : {0411:{03B583~(中略)~9AC76}}
Spellchecking : True
Handwriting : True

LanguageTag : en-US
Autonym : English (United States)
EnglishName : English
LocalizedName : English (United States)
ScriptName : Latin
InputMethodTips : {0409:00000409}
Spellchecking : True
Handwriting : False

Set-SystemPreferredUILanguageで表示言語を日本語にする

Set-SystemPreferredUILanguageを使用して、システムで使用されるUI言語を設定します。
ログイン画面やシステムのデフォルトの言語が変更されます。

Set-SystemPreferredUILanguage

# 変更前のシステムUI表示言語設定
PS C:\>
Get-SystemPreferredUILanguage
en-US

# システムUI表示言語を日本語に変更
PS C:\>
Set-SystemPreferredUILanguage ja-JP

# 変更後のシステムUI表示言語設定
PS C:\>
Get-SystemPreferredUILanguage
ja

【任意】特定のユーザーのみ表示言語を変更したい場合はSet-WinUILanguageOverride

特定のユーザーの表示言語のみ変更したい場合は、Set-WinUILanguageOverrideを利用します。
Windows OSの日本語化には必須ではありません。

Set-WinUILanguageOverride

# ユーザーの表示言語(未設定の場合は応答がありません)
PS C:\>
Get-WinUILanguageOverride

# ユーザーのシステム表示言語を日本語に変更
PS C:\>
Set-WinUILanguageOverride -Language ja-JP

# 設定後のユーザーの表示言語
PS C:\>
Get-WinUILanguageOverride

LCID Name DisplayName
—- —- ———–
17 ja Japanese

Set-WinHomeLocationで地域設定を日本にする

Set-WinHomeLocationを使用して、Windows のシステムで使用される地域を設定します。

Set-WinHomeLocation

設定する地域のコードはこちらで確認できます。
日本は122になります。

地理的な場所の表

# 設定前の地域設定
PS C:\>
Get-WinHomeLocation

GeoId HomeLocation
—– ————
244 United States

# 地域を日本に変更
PS C:\>
Set-WinHomeLocation -GeoId 122

# 設定後の地域設定
PS C:\>
Get-WinHomeLocation
GeoId HomeLocation
—– ————
122 Japan

Set-TimeZoneでタイムゾーン設定(日付と時刻設定)

Set-TimeZoneを使用して、日付と時刻のタイムゾーンを設定します。

Set-TimeZone

利用するタイムゾーンのidは"Get-TimeZone -ListAvailable"で確認できます。

Get-TimeZone

# 設定前のタイムゾーン設定
PS C:\>
Get-TimeZone

Id : UTC
DisplayName : (UTC) Coordinated Universal Time
StandardName : Coordinated Universal Time
DaylightName : Coordinated Universal Time
BaseUtcOffset : 00:00:00
SupportsDaylightSavingTime : False

# タイムゾーンを日本時間に変更
PS C:\>
Set-TimeZone -id “Tokyo Standard Time"

# タイムゾーンを日本時間に変更
PS C:\>
Get-TimeZone

Id : Tokyo Standard Time
DisplayName : (UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo
StandardName : Tokyo Standard Time
DaylightName : Tokyo Daylight Time
BaseUtcOffset : 09:00:00
SupportsDaylightSavingTime : False

Set-WinSystemLocaleでシステムロケール設定(管理用の言語の設定)を日本に設定

Set-WinSystemLocaleを使用して、システムロケールを設定します。
管理用の言語の設定にある、システムロケール設定に該当します。

Set-WinSystemLocale

OS再起動後に設定反映されます。

# 変更前のシステムロケール設定を確認
PS C:\>
Get-WinSystemLocale

LCID Name DisplayName
—- —- ———–
1033 en-US English (United States)

# システムロケール設定を日本に変更
PS C:\>
Set-WinSystemLocale ja-JP

# 変更後のシステムロケール設定を確認(コマンド実行直後)
PS C:\>
Get-WinSystemLocale

LCID Name DisplayName
—- —- ———–
1033 en-US English (United States)

# 変更後のシステムロケール設定を確認(OS再起動後)
PS C:\>
Get-WinSystemLocale

LCID Name DisplayName
—- —- ———–
1041 ja-JP 日本語 (日本)

【任意】特定のユーザーのみ入力言語を変更したい場合はSet-WinUILanguageOverride

特定のユーザーの入力言語設定を変更したい場合は、Set-WinUILanguageOverrideを利用します。
Windows OSの日本語化には必須ではありません。

Set-WinDefaultInputMethodOverride

# ユーザーの入力言語設定(未設定の場合は応答がありません)
PS C:\>
Get-WinDefaultInputMethodOverride

# ユーザーの入力言語設定を変更
PS C:\>
Set-WinDefaultInputMethodOverride -InputTip “0411:00000411"

# 設定変更後の確認
PS C:\>
Get-WinDefaultInputMethodOverride

InputMethodTip Description
————– ———–
0411:00000411 Japanese (Japan) – Japanese

Copy-UserInternationalSettingsToSystemでようこそ画面と新しいユーザーアカウント設定(管理用の言語の設定)

Copy-UserInternationalSettingsToSystemを使用して、ようこそ画面と新しいユーザーアカウントを設定します。
設定をコピーする場合はTrueを指定します。

Copy-UserInternationalSettingsToSystem

# ようこそ画面と新しいユーザーアカウント設定をコピー
PS C:\>
Copy-UserInternationalSettingsToSystem -WelcomeScreen $True -NewUser $True

Restart-ComputersでWindows OSを再起動

設定変更内容を反映させるために、Restart-ComputersでWindows OSを再起動します。

Restart-Computer

# Windows OSを再起動
PS C:\>
Restart-Computer

【コピペ用】Windows Server 2025を日本語化するためのPowerShellコマンドレット

Windows OSを日本語化にするためのPowerShellコマンドレットのみを抜粋して記載しています。

# 日本語のLanguageパックをインストール
Install-Language ja-JP

# 優先する言語設定を日本語最優先を変更
Set-WinUserLanguageList -LanguageList ja-JP,en-US -Force

# システムUI表示言語を日本語に変更
Set-SystemPreferredUILanguage ja-JP

# 地域を日本に変更
Set-WinHomeLocation -GeoId 122

# タイムゾーンを日本時間に変更
Set-TimeZone -id “Tokyo Standard Time"

# システムロケール設定を日本に変更
Set-WinSystemLocale ja-J
P

# ようこそ画面と新しいユーザーアカウント設定をコピー
Copy-UserInternationalSettingsToSystem -WelcomeScreen $True -NewUser $True

# Windows OSを再起動
Restart-Computer

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最後に

Windows Server 2025の日本語化手順についてまとめてみました。
GUIで実施する方法、PowerShellを利用して実施する方法について確認してみました。
Languageパックのインストール、タイムゾーンの設定、地域設定、管理用の言語の設定、キーボードレイアウトまで一通りの手順を確認しています。
PowerShellを利用して実施するととても簡単に設定できるため良いかと思いました。

引き続き色々試してみたいと思います。

PowerShellを利用したWindows Update手順を紹介しています。

日本語化した仮想マシンをイメージ化しておくと再利用できて便利です。
Azureでの仮想マシンのイメージ化手順についてはこちらで紹介しています。

Visual Studio Codeの日本語化手順についてはこちらで紹介しています。

Tera Term(テラターム)の日本語化手順についてはこちらで紹介しています。
バージョン5の手順を紹介しています。

Google Chromeのメニュー表示を日本語化する手順についてはこちらで紹介しています。

Azure Portalの言語設定変更の手順についてはこちらで紹介しています。
画面例を使いながら手順を紹介しています。

AzureでLinuxの仮想マシンを日本語化する方法についてはこちらで紹介しています。
Azureでの仮想マシン作成時にカスタムデータ(cloud-init)を使用しています。

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