ZabbixからSendGrid経由でメール送信してみた

2020-07-11Others,SendGrid,Zabbix

Azure上に構築したZabbixサーバから、Send Grid経由でメール送信を行ってみました。

AzureではSMTP25番ポートを利用した通信(インターネット向け)が禁止されています。Azure上からのメール送信はSend Grid等の利用が推奨されております。

Azure でのアウトバウンド SMTP 接続に関する問題のトラブルシューティング(公式サイト)

事前にAzureでSendGridアカウント作成済みである事を前提に作業を進めます。作成手順はこちらに記載しております。

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Azure ネットワークセキュリティグループの許可設定

SendGridを利用するにあたって、NSG(ネットワークセキュリティグループ)の許可設定を行います。まずはSendGrid様のサイトで必要な情報を確認します。

SMTPの接続情報を教えてください(構造計画研究所)

以下のように記載があります。

  • サーバ名    :smtp.sendgrid.net
  • ポート番号   :25 / 465 / 587 / 2525

平文もしくはTLSを利用する場合:25、587および2525(587を推奨)
SSLを利用する場合:465 

送信先をInterNetで開けても良いのですが、今回は送信先サーバとなるsmtp,sendgrid.netのみ許可としてみます。NSGはFQDNでの許可設定が出来ませんので、nslookupコマンドでIPを調べます。

Windows端末のコマンドプロンプトで、下記の通りnslookupコマンドでsmtp.sendgrid.netのIPアドレスを確認します。

確認したIPアドレスをNSGの許可設定します。メール送信する(今回はZabbixサーバのNSG)を確認します。送信のセキュリティ規則で、宛先のIPアドレスを先ほど確認した入力します。

ポート番号は、今回はSSLを利用しますので、465を利用します。

追加をクリックしてNSGの設定は完了です。

ZabbixでMail送信設定

以前作成したZabbixサーバを利用して、メール送信確認を行ってみました。Zabbixサーバの構築手順はこちらに記載しております。

Zabbixのログインし、メディアタイプを選択します。

メディアタイプが表示されますので、下記のEmailをクリックします。

Emailをクリックすると、設定画面が表示されますので設定を行います。

    • 名前;適時設定下さい(デフォルトのEmailのままで問題ないです。)
    • タイプ:メール
    • SMTPサーバ:smtp.sendgrid.net
    • SMTPサーバポート:465(今回はSSL利用する為)
    • 送信元メールアドレス;適時設定下さい。
    • 接続セキュリティ:SSL/TLS
    • 認証:ユーザー名とパスワード
    • ユーザー名:SendGridのユーザー名
    • パスワード:SendGridのパスワード

更新ボタンをクリックすると、設定が完了します。

これで設定が終わりましたので、テストメール送信を行います。メディアタイプの画面でテストの項目が表示されていますので、こちらをクリックします。

クリックするとテスト画面が表示されます。送信先のメールアドレスを設定しテストボタンをクリックします。

テストメールが送信されますので、メールソフト側で受信される事が確認されたら終わりです。

※なお、逆引き設定等がされてない状態ですので、メール受信環境によっては受信できないケースがります。この点は注意して下さい。