(2022年版)AzureでFree版SendGridのアカウントを作成

2021-02-20Azure,SendGrid

Azure SaaS(Marketplace)のサービスで無料(Free)版のSendGridが作成する事が出来ます。
今回はAzure Portal使って無料版SendGridアカウントを作成してみました。併せてSendGridのサイトからも無料版のSendGridアカウントを作成してみました。

※一時期Azure Marketplaceで無料版(Free)のSendGridが選択できなくなっていたのですが、2022年1月現在利用できるようになっています。

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SendGridアカウントについて

SendGridとは

 構造計画様のサイトに記載がありますがSendGridはメール配信サービスになります。
 SendGrid自体はTwilio社のサービスになります。

SendGridとは(構造計画様サイト)

 大前提としてAzureではSMTP25番ポートを利用した通信(インターネット向け)が禁止されています。
 もし使えたとしてもAzure上のパブリックIP自体は過去どのような使い方をされていたか分からずブラックリスト登録されている可能性があります。
 過去に不正利用されていたIPだった為にスパム判定されてしまう可能性もあります。

 Azureから外部へのメール送信にはSendGrid等のメール配信サービスを使った利用が推奨されております。

Azure でのアウトバウンド SMTP 接続に関する問題のトラブルシューティング(公式)

AzureでSendGridを使う方法

 Azure上でSendGridを使うには主に以下の3つ方法があります。
 またそれぞれ無料利用枠もあります。
 AzureのSaaSのメニューでTwilio SendGridが利用できるようになっています。

 ※一時期Azure MarketPlaceを使ってSendGridの無料版が使えなくなっていたのですが2022年1月現在使えるようになっています。

アカウント作成方法 無料版有無
Azure上でSendGridアカウント作成する 有り(無料利用枠は100通/dayまで)
SendGrid(Twilio)に直接アカウントを作成する 有り(無料利用枠は100通/dayまで)
構造計画様のサイトでSendGridのアカウントを作成する 有り(無料利用枠は12000通/月)

Azure上でSendGridアカウントやSendGridに直接アカウントを作った場合のプラン

 以前はプラン構成が違ったのですが、現在はほぼ同じプラン構成になっているようです。数字は送信通数(月あたり)になります。
 SendGridに直接アカウントを作成した場合のプランはこちらを参照ください。

AzureでSendGridアカウントを作った場合のプランと価格 SendGrid(Twilio)に直接アカウントを作った場合のプランと価格
Free 100 無料 Free 無料
Essentials 40K ¥1,630.32 Essentials 40K $14.95
Essentials 100K ¥3,266.09 Essentials 100K $29.95
Pro 100K ¥9,755.97 Pro 100K $89.95
Pro 300K ¥27,006.51 Pro 300K $249
Pro 700K ¥48,698.48 Pro 700K $449
Pro 1.5M ¥81,236.44 Pro 1.5M $749
Pro 2.5M ¥108,351.41 Custom Pricing

 Free版では上限を超えた送信は出来ません。

SendGridプランでEssentialsとProの違い

 送信通数の上限の違い以外にもProの場合は以下の設定が使えるようになっています。ビジネス目的の場合はProを利用した方が良さそうです。
 詳細はこちらを参照ください。

    • EssentialsとProの違い
      • No Access to Email Validation
      • No Access to Dedicated IPs
      • No Subuser Management
      • No Single Sign-On (SSO)

構造計画様でSendGridを契約した場合の特徴

 構造計画様とSendGridの契約しても利用する事が可能です。構造計画様と契約した場合は以下のような特徴があるそうです。

        • 日本語のサポートが受けられます。
        • ドメイン自体を保有者のみが申請契約可能だそうです。(別会社の人が代理で申請と言う事は出来ないそうです。)
        • 無料プランもあります。

 価格の詳細やアカウント作成はこちらから実施出来ます。

 ※今回は構造計画様でのアカウント作成については試しておりません。
 ※構造計画様のサイトでSendGridのアカウントを作った場合でもAzure上から利用可能です。

Azure上でSendGridアカウントを作成

SaaSのメニューからSendGridプランの申し込み

 AzureのSaaSのメニューからSendGridのプラン申し込みを行います。

SendGrid開始手順
Azure PortalでSaaSのサービスを検索します。
作成を選択します。

Marketplaceが表示されます。
Twilio SendGridを選択します。

Twilio SendGridが表示されます。
無償版のプランはFree 100になりますので選択します。
選択後設定とサブスクライブを選択します。

プランの申し込み画面が表示されます。
名前を入力しレビューと登録を選択します。

確認画面が表示されますので登録を選択します。
お客様のSaaSサブスクリプションが完了と表示されればプラン申し込み完了です。

SendGridアカウントの構成を行う

 Azure Portal上でプラン申し込みが終わったら次はSendGridアカウントの構成を行います。

SendGridアカウントの設定
アカウントを今すぐ構成を選択します。
SendGridアカウントの登録画面が表示されます。
必須項目を入力します。Contact Emailには連絡先メールアドレスを入力します。
入力が完了したらGet Started!を選択します。
登録が完了したらWelcome画面が表示されます。
これでSendGridアカウントの登録は完了です。

SendGridで送れるメールには送信者やドメインの制限がある

 SendGridではメール送信するアドレスや送信ドメインを事前に認証しておく必要があります。今回は送信者認証(Sender認証)で設定をやってみます。

送信者認証
アカウント作成後に認証設定を行うように表示されます。Create a Single Senderを選択します。
Create a Sender認証の画面でメール送信を行うメールアドレスを登録します。
必須項目を入力した後にCreateを選択します。
送信したよと言うメッセージが表示されるのでCloseします。
先ほど設定したFromアドレスへメールが届きます。
Verify Single Senderをクリックして認証を行います。
認証が完了したメッセージが表示されます。
設定を確認するとVERIFIEDにチェックが入っています。
Sender Authenticationの設定で確認しても、Statusがverifiedになっている事が分かります。
Azure Portal上では検証が登録済みになっている事が確認出来ます。

 送信者認証もしくはドメイン認証の設定の他にもメール送信の為にAPIキーの発行などを行う必要があります。
 こちらの記事も併せて参照願います。

SendGridのサイトで直接アカウント作成

 SendGridのサイトでも無料版のアカウントが作成出来るようなので試してみます。

SendGridのサイトでアカウント作成

 SendGridのサイトへアクセスしアカウント作成を行います。

アカウント作成

SendGridのサイトへアクセスします。

https://sendgrid.com/

プラン選択画面が表示されます。Start For Freeを選択します。

 

作成画面が表示されます。
SendGridアカウントで利用するメールアドレスとパスワードを入力します。

アカウント設定画面が表示されますので自身の佳境に合わせて入力します。入力が完了したらGet Started!をクリックします。

 確認メールが届きますので2段階認証設定を行います。

 ※SendGridでの直接アカウント作成は2021年2月に実施した内容になります。

SendGridの2段階認証を設定する

 アカウント作成時に設定したメールアドレスに確認メールが来ますので設定を進めます。

2段階認証設定
アカウント設定したメールアドレスに確認メールが届きます。
届いたメールでLogin to Verify a Single Senderをクリックします。
SendGridのログイン画面が表示されます。
アカウント作成時に指定したメールアドレス、パスワードを入力しログインします。
2段階認証設定画面が表示されます。
今回はSMSを利用します。
SMSを選択しNextをクリックします。
SMS認証を行う電話番号を入力しNextをクリックします。
設定した携帯電話にSMSが届きます。
SMSに表示されている7桁のコードを入力します。
認証が完了すると設定が完了したメッセージが表示されます。
Go to loginをクリックします。

SendGridのログイン画面が表示されますのでユーザー名(メールアドレス)とパスワードを入力しLoginをクリックします。

2段階認証として携帯電話にSMSが届きます。
SMSに記載の認証コード(7桁)を入力します。

Loginが終わると設定画面が表示されます。

 これでSendGridアカウントの作成は完了です。

SendGridを使ってメール送信する時の認証設定

 SendGridを使ってメール送信を行う為には送信者認証もしくはドメイン認証の設定を行う必要があります。
 SendGridメール送信時の認証設定についてはこちらの記事を参照ください。