Tera Termのインストール、日本語化、文字化け対応(Tera Term 5の利用開始手順)

2023-09-03Others,Tera Term,Windows

Tera Term(テラターム)を使い始めるための手順です。
Tera Termのメニュー表示やターミナル(端末)の文字化けに対応する手順についても紹介しています。

    • 使い始めるまでの手順
      • Tera Termのインストール
      • Tera Termのメニュー(UI)表示の日本語化
      • ターミナル(端末)の文字コード設定

※Tera Termのバージョン 5.2を利用して確認しています。

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Tera Termのインストール手順

Tera Termとは

仮想マシンやネットワーク機器といったホスト機器にリモートで接続する際に利用するターミナルエミュレーターです。
Windows環境で使用されます。
TCP/IPやシリアルポートを通じて接続します。
TelanetやSSHなどを利用してリモートホストに接続し、コマンドライン(CLI)で操作する事ができます。

Tera Termのインストール手順

Tera Termのインストーラーは公式サイトや窓の杜からダウンロードします。
インストーラーを起動してインストールを開始します。

Tera Term公式サイト:Tera Term Home Page
インストーラーダウンロード:TeraTermProject/teraterm
窓の杜(インストーラー):TeraTermProject/osdn-download

インストール手順

ダウンロードサイトからインストーラーをダウンロードします。

※GitHubや窓の杜からのダウンロードします。

 

インストーラーのダウンロード(Tera Termインストール手順)
インストーラーをダブルクリックします。 インストーラーの起動(Tera Termインストール手順)

セットアップ時の言語を選択します。

※Tera Term5から増えているようです。

セットアップ言語の選択(Tera Termインストール手順)
使用許諾契約書同意画面が表示されます。
ライセンス情報を確認します。
問題が無ければ"同意する"を選択します。
“次へ"を選択します。
使用許諾の確認画面(Tera Termインストール手順)
インストール先のディレクトリを選択します。
変更する必要が無い場合はそのまま"次へ"進めます。
インストール先ディレクトリの指定(Tera Termインストール手順)

コンポーネントの選択画面です。
追加でコンポーネントをインストールする場合はチェックを付けます。
変更する必要が無い場合はそのまま"次へ"進めます。

 

インストールコンポーネントの選択(Tera Termインストール手順)

Tera Term 表示言語の選択です。
日本語を選択します。

※インストール後に変更できます。
※英語OSの場合は英語を選択します。

ユーザーインターフェースの言語設定(Tera Termインストール手順)
メニューフォルダー名の設定画面です。
変更する必要が無い場合はそのまま"次へ"進めます。
スタートメニューフォルダーの指定(Tera Termインストール手順)

追加タスクの設定画面です。
ショートカットの作成やファイルの関連付けを設定します。
必要用に応じて選択します。
“次へ"進みます。

※画面サンプルでは、ttlやttyファイルを関連付けるようにしています。

追加タスクの選択(関連付けやショートカット作成)(Tera Termインストール手順)
インストール内容の確認画面です。
内容を確認して問題が無ければインストールを開始します。
インストール確認画面(Tera Termインストール手順)
インストール完了画面です。
“今すぐTera Termを実行する"にチェックを入れると、完了後にTera Termが起動します。
セットアップウィザード完了画面(Tera Termインストール手順)
Tera Termを起動すると"新しい接続"画面が表示されます。 Tera Term起動時の画面(新しい接続を表示)(Tera Termインストール手順)

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Tera Termの文字コード設定方法

Tera Termの文字コード設定には2つあります。
メニュー(UI)の文字コード設定、端末画面の文字コード設定になります。

メニュー(UI)の文字コード設定

Tera Termのメニュー(UI)表示時の文字コードは全般のメニューで設定します。
全般設定には言語と言語UIの設定があります。
メニュー(UI)表示に関わる設定は言語UIになります。

※SJISなどUTF8以外の文字コードを扱う場合は、言語の設定はJapaneseにします。
※全般設定には標準で使用する接続ポートの設定もあります。(TCP/IPやシリアル接続選択)

 
Tera Termの設定のメニューで全般を選択します。 全般のメニュー選択(Tera TermのUI表示言語設定手順)

全般設定画面が表示されます。
言語UI設定でメニュー(UI)の表示言語を変更できます。

  • 日本語を利用する場合
    • 言語:"Japanese"
    • 言語UI:"Japanese.lng"
全般設定画面(Tera TermのUI表示言語設定手順)
言語選択(全般設定画面)(Tera TermのUI表示言語設定手順)
言語UI選択(全般設定画面)(Tera TermのUI表示言語設定手順)

メニュー(UI)の表示言語を変更

Tera Termのメニュー(UI)の表示言語を変更します。
日本語から英語に変更します。

※日本語表示に変更する場合は、言語UIに"Japanese.lng"を選択します。

メニュー(UI)を英語表示に変更
全般設定を表示します。
言語UIにDefault.lngを選択します。
OKを選択します。
全般設定画面(英語表示)(Tera TermのUI表示言語変更手順)
メニュー(UI)表示が英語に変更されました。 英語表示設定後のメニュー画面(Tera TermのUI表示言語変更手順)

ターミナルの文字コード設定

Tera Termの端末画面表示時の文字コードは端末のメニューで設定します。
端末メニュー設定には受信時と送信時の文字コード設定があります。

    • 受信:リモートホストからのデータ受信を指します
    • 送信:リモートホストへのデータ送信を指します

この文字コードがリモートホスト側の文字コードと合致していない場合に文字化けを起こします。

※端末の設定には文字コードだけではなく、改行コードの設定があります。

端末表示時の文字コード設定
Tera Termの設定のメニューで端末を選択します。 端末設定選択画面(Tera Termのコンソール表示文字コード設定)
端末の設定画面です。
コーディング受信、送信設定が文字コード設定になります。
ターミナルの文字コード設定箇所(Tera Termのコンソール表示文字コード設定)

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Tera Termの文字化け対応方法

ターミナル表示時の文字化け対応方法

Tera Term利用時にリモートホストのファイルやメッセージを表示した場合に文字化けする事があります。
これは端末設定の文字コードが表示対象の文字コードと合致していない場合に発生します。
例ではSJIS(Shift_JIS)のファイルを表示しています。

※表示時の文字化けは、受信時の文字コードが合致していない場合に発生します。

ターミナル表示時の文字化け対応
SJISのファイルを表示しています。
端末の設定がUTF-8となっているため文字化けしています。
文字化け時の画面(Tera Termのコンソール表示文字化け対応)
端末の設定をSJISに変更します。
文字化けが解消している事が確認できます。
文字化け対応後の画面(Tera Termのコンソール表示文字化け対応)

メニューを英語表示に変更(メニュー表示の文字化け対応)

Tera Term4系ではメニュー(UI)表示を日本語に設定した場合に文字化けする事があります。
文字化けするとメニュー自体が読めなくなります。
言語UI設定を英語にする事で、文字化けが解消されてメニュー自体が読めるようになります。

英語表示に変更
Tera Termを起動するとメニュー表示が文字化けしています。 文字化け時の画面(Tera TermのUI表示文字化け対応)

設定の全般に表示設定がありますが、文字化けしていると分かりません。
ALT+S(メニューの左から3番目)の後にShift+G(上から12番目)を選択します。

※全般設定はTCP/IPの下にあります。

全般設定を選択(Tera TermのUI表示文字化け対応)
言語設定が表示されます。
言語(L)をJapaneseからEnglishへ変更します。
言語UI(U)をJapanese.lngからDefault.lngに変更します。
OKを選択します。

UI表示文字コード設定(Tera TermのUI表示文字化け対応)
UI表示文字コードを英語に変更(Tera TermのUI表示文字化け対応)
メニュー表示が英語となっています。
文字化けが解消している事が確認できます。
メニューを英語表示にして文字化けを解消(Tera TermのUI表示文字化け対応)

Windowsのシステムロケール設定変更(メニュー表示の文字化け対応)

Tera Term4系ではWindowsのシステム設定により文字化けする事があります。
Windowsの言語設定の"Unicode対応ではないプログラム言語(システムロケール)"が原因になっている事があります。
チェックを外す事でメニューの日本語表記の文字化けを解消できる場合があります。

※Unicode対応ではないプログラム言語(システムロケール)の設定を変更しています。他のソフトの動作に影響がある可能性もあります。変更する場合はご注意下さい。

システムロケール変更
OSの設定を表示します。
“時刻と言語"を選択します。
Windowsの言語設定画面(Tera TermのUI表示文字化け対応)
左側のメニューで"言語"を選択します。
“管理用の言語の設定"を選択します。
Windowsで管理用の言語設定を選択(Tera TermのUI表示文字化け対応)
“システムロケールの変更"を選択します。 Windowsのシステムロケール設定画面(Tera TermのUI表示文字化け対応)
地域の設定が表示されます。
“ベータ:ワールドワイド言語サポートでUnicode UTF-8を使用"のチェックを外します。
OKを選択します。
システムロケールを変更する場合はOSの再起動が必要になります。
今すぐ再起動を選択します。
言語サポートでUnicode UTF-8を使用のチェックを外す(Tera TermのUI表示文字化け対応)
システムロケール設定変更時の再起動確認(Tera TermのUI表示文字化け対応)

OS再起動後にTera Termを起動します。
メニューが日本語表示されています。

※メニューが英語表示されている場合は、全般の設定を日本語表示に変更します。

再起動後のメニュー表示(Tera TermのUI表示文字化け対応)
全般設定画面(日本語表示に変更)(Tera TermのUI表示文字化け対応)

まとめ

今回はTera Termのインストール手順、文字コード設定方法、文字化け対応方法を確認しました。
Tera Term4系と5系では設定手順はほぼ同じですが違う部分もあります。
Tera Term5ではインストール時の言語も設定でき、メニュー表示の文字化けも少なくなっています。
特段の理由がない限り5系を利用した方が良さそうです。

Visual Studio Codeのインストールから日本語化までの手順についてはこちらに纏めています。

Tera Termを使用したSSH鍵ペアの作成手順や、ログイン手順についてはこちらで紹介しています。
パスフレーズ付きの鍵ペアの作成手順やログイン手順を例に記載しています。

Rocky LinuxでのPythonやpipのインストール手順はこちらで紹介しています。
Pythonのバージョン切り替え方法だけではなく、インストール手順も紹介しています。

Windows Server 2022の日本語化手順についてはこちらで紹介しています。

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