Tera Termのインストール、日本語化、文字化け対応(Tera Term 5の利用開始手順)
Tera Term(テラターム)を使い始めるための手順です。
Tera Termのメニュー表示やターミナル(端末)の文字化けに対応する手順についても紹介しています。
-
- 使い始めるまでの手順
- Tera Termのインストール
- Tera Termのメニュー(UI)表示の日本語化
- ターミナル(端末)の文字コード設定
- 使い始めるまでの手順
※Tera Termのバージョン 5.2を利用して確認しています。
Tera Termのインストール手順
Tera Termとは
仮想マシンやネットワーク機器といったホスト機器にリモートで接続する際に利用するターミナルエミュレーターです。
Windows環境で使用されます。
TCP/IPやシリアルポートを通じて接続します。
TelanetやSSHなどを利用してリモートホストに接続し、コマンドライン(CLI)で操作する事ができます。
Tera Termのインストール手順
Tera Termのインストーラーは公式サイトや窓の杜からダウンロードします。
インストーラーを起動してインストールを開始します。
Tera Term公式サイト:Tera Term Home Page
インストーラーダウンロード:TeraTermProject/teraterm
窓の杜(インストーラー):TeraTermProject/osdn-download
インストール手順 | |
ダウンロードサイトからインストーラーをダウンロードします。 ※GitHubや窓の杜からのダウンロードします。
|
|
インストーラーをダブルクリックします。 | |
セットアップ時の言語を選択します。 ※Tera Term5から増えているようです。 |
|
使用許諾契約書同意画面が表示されます。 ライセンス情報を確認します。 問題が無ければ"同意する"を選択します。 “次へ"を選択します。 |
|
インストール先のディレクトリを選択します。 変更する必要が無い場合はそのまま"次へ"進めます。 |
|
コンポーネントの選択画面です。
|
|
Tera Term 表示言語の選択です。 ※インストール後に変更できます。 |
|
メニューフォルダー名の設定画面です。 変更する必要が無い場合はそのまま"次へ"進めます。 |
|
追加タスクの設定画面です。 ※画面サンプルでは、ttlやttyファイルを関連付けるようにしています。 |
|
インストール内容の確認画面です。 内容を確認して問題が無ければインストールを開始します。 |
|
インストール完了画面です。 “今すぐTera Termを実行する"にチェックを入れると、完了後にTera Termが起動します。 |
|
Tera Termを起動すると"新しい接続"画面が表示されます。 |
—広告—
Tera Termの文字コード設定方法
Tera Termの文字コード設定には2つあります。
メニュー(UI)の文字コード設定、端末画面の文字コード設定になります。
メニュー(UI)の文字コード設定
Tera Termのメニュー(UI)表示時の文字コードは全般のメニューで設定します。
全般設定には言語と言語UIの設定があります。
メニュー(UI)表示に関わる設定は言語UIになります。
※SJISなどUTF8以外の文字コードを扱う場合は、言語の設定はJapaneseにします。
※全般設定には標準で使用する接続ポートの設定もあります。(TCP/IPやシリアル接続選択)
Tera Termの設定のメニューで全般を選択します。 | |
全般設定画面が表示されます。
|
|
メニュー(UI)の表示言語を変更
Tera Termのメニュー(UI)の表示言語を変更します。
日本語から英語に変更します。
※日本語表示に変更する場合は、言語UIに"Japanese.lng"を選択します。
メニュー(UI)を英語表示に変更 | |
全般設定を表示します。 言語UIにDefault.lngを選択します。 OKを選択します。 |
|
メニュー(UI)表示が英語に変更されました。 |
ターミナルの文字コード設定
Tera Termの端末画面表示時の文字コードは端末のメニューで設定します。
端末メニュー設定には受信時と送信時の文字コード設定があります。
-
- 受信:リモートホストからのデータ受信を指します
- 送信:リモートホストへのデータ送信を指します
この文字コードがリモートホスト側の文字コードと合致していない場合に文字化けを起こします。
※端末の設定には文字コードだけではなく、改行コードの設定があります。
端末表示時の文字コード設定 | |
Tera Termの設定のメニューで端末を選択します。 | |
端末の設定画面です。 コーディング受信、送信設定が文字コード設定になります。 |
—広告—
Tera Termの文字化け対応方法
ターミナル表示時の文字化け対応方法
Tera Term利用時にリモートホストのファイルやメッセージを表示した場合に文字化けする事があります。
これは端末設定の文字コードが表示対象の文字コードと合致していない場合に発生します。
例ではSJIS(Shift_JIS)のファイルを表示しています。
※表示時の文字化けは、受信時の文字コードが合致していない場合に発生します。
ターミナル表示時の文字化け対応 | |
SJISのファイルを表示しています。 端末の設定がUTF-8となっているため文字化けしています。 |
|
端末の設定をSJISに変更します。 文字化けが解消している事が確認できます。 |
メニューを英語表示に変更(メニュー表示の文字化け対応)
Tera Term4系ではメニュー(UI)表示を日本語に設定した場合に文字化けする事があります。
文字化けするとメニュー自体が読めなくなります。
言語UI設定を英語にする事で、文字化けが解消されてメニュー自体が読めるようになります。
Windowsのシステムロケール設定変更(メニュー表示の文字化け対応)
Tera Term4系ではWindowsのシステム設定により文字化けする事があります。
Windowsの言語設定の"Unicode対応ではないプログラム言語(システムロケール)"が原因になっている事があります。
チェックを外す事でメニューの日本語表記の文字化けを解消できる場合があります。
※Unicode対応ではないプログラム言語(システムロケール)の設定を変更しています。他のソフトの動作に影響がある可能性もあります。変更する場合はご注意下さい。
まとめ
今回はTera Termのインストール手順、文字コード設定方法、文字化け対応方法を確認しました。
Tera Term4系と5系では設定手順はほぼ同じですが違う部分もあります。
Tera Term5ではインストール時の言語も設定でき、メニュー表示の文字化けも少なくなっています。
特段の理由がない限り5系を利用した方が良さそうです。
Visual Studio Codeのインストールから日本語化までの手順についてはこちらに纏めています。
Tera Termを使用したSSH鍵ペアの作成手順や、ログイン手順についてはこちらで紹介しています。
パスフレーズ付きの鍵ペアの作成手順やログイン手順を例に記載しています。
Rocky LinuxでのPythonやpipのインストール手順はこちらで紹介しています。
Pythonのバージョン切り替え方法だけではなく、インストール手順も紹介しています。
Windows Server 2022の日本語化手順についてはこちらで紹介しています。