WindowsからSNMPトラップを送信する方法(evntwin使ったイベントログのSNMPトラップ送信)

Others,Windows,Zabbix

Windows ServerからSNMPトラップを送信するための設定手順です。
イベントトラップトランスレーター(Event to Trap Translator)を使用して、汎用SNMPトラップやイベントログに対応したSNMPトラップを送信する手順を確認しています。

イベントトラップトランスレーターは、Windowsのイベントログに記録された特定のイベントをSNMPトラップとして監視サーバーなどに送信するための設定ツールになります。
コマンドプロンプトで"evntwin"と入力して実行するとイベントトラップトランスレーターが起動し設定することができます。
イベントトラップトランスレーターを使うことで、GUIからイベントログのSNMPトラップ送信設定をすることができます。

汎用SNMPトラップやWindows Serverへのログオンに関するイベントログを例に、SNMPトラップの送信先やコミュニティ名の設定、イベントトラップトランスレーターを使った送信するイベントログの設定、監視サーバーでの受信確認までの手順を確認しています。
SNMPトラップの受信確認を行う監視サーバーには、Zabbix Server(7.0LTS)を使用しています。

スポンサーリンク

WindowsからSNMPトラップを送信するための設定手順(イベントトラップトランスレーター使用)

SNMPサービスのインストール

Windows ServerへSNMPサービス機能の追加が必要となります。
SNMPサービス機能の追加手順については、こちらで紹介しています。

SNMPサービスでSNMPトラップの送信先とコミュニティ名を設定

SNMPトラップのコミュニティ名と送信先を設定します。
設定は、サービスのSNMPサービスのプロパティから行います。
今回は、コミュニティ名をtama-negiとしています。
トラップの送信先には、監視サーバーなどの受信側サーバーのIPアドレスやホスト名を設定します。

なお、サービス一覧にはSNMPトラップもありますが、こちらはSNMPトラップの受信側で使用するサービスとなります。
Windows OSから外部にSNMPトラップを送信する場合には使用しません。

SNMPトラップの送信先とコミュニティ名を設定
サービスを表示します。
SNMPサービスを選択します。
サービスでSNMPサービスを選択(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
SNMPサービスのプロパティが表示されます。
トラップのタブを選択します。
SNMPサービスのプロパティを表示(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
トラップのタブが表示されます。
コミュニティ名を入力し、一覧に追加を選択します。
SNMPサービスのプロパティのトラップでコミュニティ名の設定(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
コミュニティ名が追加されると、トラップ送信先の追加が有効になります。
追加を選択します。
SNMPサービスのプロパティのトラップ送信先を追加(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
SNMPサービスの構成画面が表示されます。
SNMPトラップの送信先となるホスト名やIPアドレスを入力し、追加します。
SNMPトラップ送信先を指定(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
トラップのタブに戻ります。
コミュニティ名、トラップ送信先が設定されていることを確認します。
問題がなければ、OKを選択します。
SNMPサービスのプロパティでSNMPトラップ送信設定を追加(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)

イベントトラップトランスレーター(evntwin)を使った汎用SNMPトラップの送信設定

イベントトラップトランスレーターを使って、SNMPトラップの送信設定を行います。
イベントトラップトランスレーターで、SNMPトラップを送信するイベントIDを指定などを指定します。

evntcmd

最初に既定値で設定を行い、汎用SNMPトラップが送信されるかを確認します。

汎用 SNMP イベントの受信

イベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップの送信設定

c:\> evntwin

イベントトラップトランスレーターが表示されます。 イベントトラップトランスレーターを起動(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
構成の種類で規定値を選択します。
適用を選択します。

※今回、設定は変更していません。

構成の種類で既定値を選択し適用(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
SNMPトラップの設定画面(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
Windows Serverを再起動します。
LinkUpのSNMP Trapが受信できていることが確認できました。
汎用のSNMPトラップ受信をZabbix Serverで確認(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)

事前にZabbix ServerでSNMPトラップの受信設定を行ったうえで確認しています。
Zabbix Server側の設定手順については、こちらで紹介しています。

イベントトラップトランスレーター(evntwin)を使ったイベントログのSNMPトラップ送信設定

Windows Serverのログオン成功と失敗に関するイベントログを例に、イベントトラップトランスレーターを使用したSNMPトラップの送信設定方法を確認します。
ログオンに関するイベントログは、SecurityログのMicrosoft Windows security auditingに出力されます。
イベントID4624はログオン成功、イベントID4625はログオン失敗に対応しています。
今回は、これら2つのイベントログをSNMPトラップとして監視サーバーに送信します。

Windows Serverのログオン成功や失敗に関するイベントログについては、こちらで紹介しています。

イベントログのSNMPトラップ送信設定手順
構成の種類でカスタムを選択します。
編集を選択します。
構成の種類にカスタムを指定して編集を開始(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
イベントソースの選択が表示されます。 イベントソースを表示(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
イベントソースの中から、SNMPトラップを送信したいイベントを選択します。
イベントソースでSecurityにあるMicrosoft Windows security auditingを選択します。
イベントの一覧が表示されます。
イベントID4624と4625を選択します。
ログオン失敗や成功に関連するイベントログを選択(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
ログオン成功に関するイベントログのプロパティ(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
ログオン失敗に関するイベントログのプロパティ(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
トラップに変換するイベント欄に指定したイベントログが表示されていることを確認します。
適用、OKを選択します。
イベントログのSNMPトラップ設定を適用(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)
イベントログのSNMPトラップ設定を完了(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)

ZabbixでイベントログのSNMPトラップ受信を確認

設定したSNMPトラップが、Zabbix側で正しく受信できているかを確認します。
今回は、ログオン失敗し4625のイベントログのSNMPトラップが受信できていることを確認します。

SNMPトラップの受信確認
Zabbixの最新データでSNMPトラップの受信を確認します。
ログオン失敗のイベントログに対応した、SNMPトラップが受信できていることが確認できます。
ログオンエラーのSNMPトラップ受信をZabbix Serverで確認(Windows Serverからイベントトラップトランスレーターを使ってSNMPトラップを送信する方法)

※事前にZabbix ServerでSNMPトラップの受信設定を行ったうえで確認しています。

—広告—

最後に

今回は、Windows ServerからSNMPトラップを送信するための設定手順について確認しました。
SNMPトラップの送信先の設定には、SNMPサービスのプロパティを利用することが確認できました。
送信するイベントの内容については、イベントトラップトランスレーター(Event to Trap Translator)を使用することで、GUIから設定できることが確認できました。

なお、SNMPv1やv2cでは暗号化されていません。
ログにも文字列が表示されるため、セキュリティには十分な注意が必要となります。

引き続き、いろいろ試してみたいと思います。

ZabbixでWindowsのイベントログを監視するための手順については、こちらで紹介しています。

ZabbixでLinuxのログを監視するための手順については、こちらで紹介しています。

Windows ServerのイベントログをAzure Monitorを利用して監視する手順については、こちらで紹介しています。

スポンサーリンク