Windows ServerのSNMPサービス構成手順

Cacti,Others,Windows

Windows ServerのSNMPサービス構成手順について纏めてみました。

    • snmpサービス追加
    • コミュニティ名登録
    • SNMPパケット受信ネットワーク追加
    • SNMPパケット受信確認手順
    • Windows ServerのCactiデバイス登録手順

※Windows Server 2022 Datacenter Editionを利用しています。

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Windows ServerへのSNMPサービスインストール手順

デフォルトではSNMPサービスはインストールされていない

デフォルトではSNMPサービスはインストールされていません。
Windows ServerをSNMPを使って監視する場合にはSNMPサービスをインストールする必要があります。
Windows ServerでSNMPサービスの役割と機能を追加します。

SNMPサービスインストール手順

サーバーマネージャーの役割と機能の追加からSNMPサービスをインストールします。
ホスト名がtest-vm-04というWindows Server 2022にSNMPサービスをインストールします。

SNMPサービスをインストール
サーバーマネージャーで役割と機能の追加を選択します。
役割と機能の追加ウィザードが表示されます。
次へを選択しウィザードを進めます。

インストールの種類は役割ベースまたは機能ベースのインストールを選択します。

サーバーの選択です。
インストールするサーバーを選択します。

※今回はtest-vm-04(ローカルホスト)にインストールします。

サーバーの役割は何もチェックせずに次へ進めます。

※SNMPサービスは機能にあります。

機能の選択でSNMPサービスにチェックを入れます。
SNMPサービスに必要な機能を追加しますか?という確認画面が表示されます。
これは関連機能の追加確認メッセージです。
機能の追加を選択します。
SNMPサービスにチェックが入っている事を確認し次へ進みます。

インストールの確認画面です。
SNMPサービスが表示されている事を確認します。
インストールを開始します。
インストールが完了したら正常に完了しましたメッセージが表示されます。
閉じるを選択します。

SNMPサービス構成手順

SNMPサービスインストール時点の状態

インストール時点では外部からのSNMPパケット受信は許可されていません。
localhost(自サーバー)からのみ受信許可された設定になっています。
コミュニティ名の登録もされていません。

監視機器などからSNMPパケットを受信・応答する為には、受信許可IPやコミュニティ名の追加が必要になります。

※SNMPパケットを受信設定はすべてのIPアドレスから許可するかIP単位で許可するか選択する事が出来ます。

SNMPパケットの受信設定(コミュニティ名、許可IPアドレス)

SNMPパケットの受信設定はサービスから実施します。
SNMPサービスのセキュリティタブにコミュニティ名や受信アドレスの設定があります。

※コミュニティ名はtamanegiとしています。
※監視装置(Cacti)のIPアドレスは10.0.1.10です。

SNMPパケットの受付設定
サービスの設定画面を開きます。
SNMPサービスを選択します。
SNMPサービスのプロパティ画面が表示されます。
セキュリティタブを選択します。
コミュニティ名で追加を選択します。
SNMPサービスの構成メッセージが表示されます。
コミュニティの権利は読み取りのみを選択します。
コミュニティ名を設定します。
追加を選択します。
コミュニティ名が追加されている事が確認出来ます。
SNMPパケットの受け付けで追加を選択します。
SNMPサービスの構成メッセージが表示されます。
監視装置などSNMPパケットを受信したいIPアドレスを入力します。
追加を選択します。

追加したIPアドレスが表示されている事が確認出来ます。
最後にOKを選択します。

※SNMPサービスを再起動しなくても設定は反映されます。

Windowsファイアウォールの通信許可確認

WindowsファイアウォールでSNMPサービス通信許可されているか確認します。

※SNMPパケットの受信が出来ない場合などに確認します。

Windowsファイアウォールの確認
Windowsファイアウォールの許可されたアプリおよび機能を確認します。
SNMPサービスにチェックが入っている事を確認します。

snmpwalkコマンドでSNMPパケット受信確認

Linux OS(監視装置など)からsnmpwalkコマンドを使ってWindows ServerのSNMPパケット受信状況を確認出来ます。

    • コマンド例
      • snmpwalk -v2c -c “コミュニティ名" “Windows ServerのIPアドレス" system

#snmpwalkコマンド実行(正常な応答がある場合)
[root@sv-cacti-01 ~]# snmpwalk -v2c -c tamanegi 10.0.1.7 system
SNMPv2-MIB::sysDescr.0 = STRING: Hardware: AMD64 Family 25 Model 1 Stepping 1 AT/AT COMPATIBLE – Software: Windows Version 6.3 (Build 20348 Multiprocessor Free)
SNMPv2-MIB::sysObjectID.0 = OID: SNMPv2-SMI::enterprises.311.1.1.3.1.2
DISMAN-EVENT-MIB::sysUpTimeInstance = Timeticks: (30894) 0 days, 0:05:XX.XX
SNMPv2-MIB::sysContact.0 = STRING:
SNMPv2-MIB::sysName.0 = STRING: test-vm-04
SNMPv2-MIB::sysLocation.0 = STRING

CactiでのWindows Serverデバイス登録手順

Windows ServerをCactiへデバイス登録する手順です。
Cactiはこちらでインストールしたものを利用しています。

※Windows ServerへのSNMPサービスインストールはCactiの設定時にも必要になります。

CactiでWindows Serverをデバイス登録
CactiでNew Deviceを選択します。

デバイス登録画面が表示されます。
説明はホスト名、ホスト名にはIPアドレスを設定しています。
デバイステンプレートはWindows Deviceを選択しています。
SNMPサービスで受信設定したSNMPコミュニティ名を設定します。
設定が終わったら作成を選択します。

※その他の設定情報は環境に合わせて設定します。
※ホスト名は接続情報になります。

デバイス登録が完了するとSNMP Informationにホスト名等が表示されます。

最後に

今回はCactiでのデバイス登録手順の一環としてWindows ServerへのSNMPサービスインストール、設定手順を纏めてみました。
コミュニティ名や受信許可するIPアドレスを設定する事でCactiでデバイス登録できる事が確認出来ました。

引き続きCacti設定や付随する手順を色々纏めていきたいと思います。

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