Windows Serverにディスクを追加・利用する手順(Azure VMのディスク作成、追加方法)

2020-09-23Azure,Managed Disks,Others,Virtual Machines,Windows

Windows Serverへのデータディスク追加手順です。
Azure上の仮想マシンを利用して手順を確認しています。

ボリューム作成、フォーマットなどのWindows Server上での作業だけではなく、ディスク(Azure Managed Disks)のリソース作成、仮想マシンへのデータディスク追加(アタッチ)などAzure上での作業についても紹介しています。
データディスクの取り外し(デタッチ)の手順も紹介しています。

Windowsでのボリューム作成については、サーバーマネージャーを使用する方法と、ディスクの管理から実施する方法の両方を紹介しています。

※本記事では、Azure Virtual Machines(Azure VM)を仮想マシンと表記します。
※本記事では、Azure Managed Disks(マネージドディスク)をディスクと表記します。
※Windows Server 2025 Datacenter Azure editionを使用して手順を確認しています。

Windows ServerのOSボリュームのディスクサイズ拡張手順については、こちらで紹介しています。

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ディスク(Azure Managed Disks)のリソース作成から仮想マシンへの追加(アタッチ)までの手順

仮想マシンのディスクは独立したリソースとして存在する

仮想マシンのディスクは、仮想マシンとは独立したリソースとして提供されます。

Azure マネージド ディスクの概要

仮想マシンはOSディスクとデータディスクで構成されています。
データディスクを追加する場合は、ディスクのリソースを仮想マシンに追加します。

※仮想マシンのサイズにより、追加可能なデータディスク本数は異なります。

ディスクのリソース作成手順

ディスクのリソースを新規作成します。
仮想マシンで可用性ゾーンを設定している場合は、仮想マシンと同じ可用性ゾーンを選択します。
空のディスクを作成する場合は、ソースの種類で"なし"を選択します。

    • 今回作成したディスクの設定内容
      • ディスク名 : win-01_DataDisk_01
      • SKU : Premium SSD(LRS)
      • サイズ : 128GB(P4)
      • 可用性ゾーン : 仮想マシンと同じ可用性ゾーン設定
      • 地域 : 仮想マシンと同じリージョン
      • ソースの種類 : なし

※仮想マシンのSLAは、ディスクのSKUに依存しているので、その点も考慮して選択します。
※仮想マシンと異なる可用性ゾーンを選択した場合、仮想マシンに追加できません。

ディスクのリソース作成手順
ディスクのメニューを表示します。
作成を選択します。
ストレージセンターからディスクを作成(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ディスクの基本設定画面が表示されます。

可用性ゾーンの設定は、仮想マシンと同じ可用性ゾーンを選択します。
データディスクとして空のディスクを追加する場合は、ソースの種類でなしを選択します。
サイズの変更を選択します。

※ディスクのサイズやSKUを変更しない場合は、ディスク名を指定しそのまま次に進みます。

 

マネージドディスクの作成画面の基本タブ表示例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクの可用性ゾーン選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクのソースの種類選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ディスクサイズの選択画面が表示されます。
サイズの変更では、ディスクのSKUやサイズを指定します。
今回はPremium SSDの128GiB(P10)を選択します。
OKを選択します。

なお、Premium SSDの場合は、パフォーマンスレベルの指定も可能です。
パフォーマンスレベルは、指定したディスクサイズにより異なります。

※SKUには、リージョンで利用可能なものが表示されます。
※ディスクのSKUはディスクごとに指定できます。仮想マシン内で、すべてのディスクのSKUを一致させる必要はありません。

 

マネージドディスクのサイズ選択画面(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクのストレージの種類選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクのパフォーマンスレベル選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
ディスクの基本設定画面に戻ります。
ディスク名を指定します。
設定内容を確認して次へ進みます。
マネージドディスクの作成時の基本タブ設定例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ディスクの暗号化設定画面が表示されます。
ディスクの暗号化に利用するキーを選択します。
今回は、デフォルト値であるプラットフォームマネージドキーを選択します。

Azure Disk Storage のサーバー側暗号化

マネージドディスクの作成時の暗号化タブ設定例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ネットワークアクセス設定画面が表示されます。
今回は、デフォルト値であるすべてのネットワークからパブリックアクセスを有効にするを選択します。

※ディスクのエクスポートやインポート時に利用するネットワーク設定に対応しており、セキュリティ要件に合わせて選択します。

Azure Private Link を使用してマネージド ディスクに対するインポートおよびエクスポートのアクセスを制限する

マネージドディスクの作成時のネットワークタブ設定例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
詳細設定画面が表示されます。
共有ディスクの有効化やオンデマンドバーストなどの設定が可能です。
今回は、すべてデフォルト値のまま進めます。
マネージドディスクの作成時の詳細タブ設定例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
確認画面が表示されます。
内容を確認し、問題がなければ作成を選択します。
マネージドディスクの作成時の確認画面(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

仮想マシンにデータディスクを追加(アタッチ)するための手順

作成したディスクのリソースを仮想マシンに追加します。
データディスクの追加は、仮想マシンがオンラインの状態でも可能です。

データディスク追加時にホストキャッシュを設定することができます。
ホストキャッシュについては、公式サイトに記述があります。

ディスクの割り当てとパフォーマンス

仮想マシンにデータディスクを追加する手順
仮想マシンにあるディスクのメニューを表示します。
既存のディスクのアタッチを選択します。
仮想マシンのディスクのメニューで既存のディスクをアタッチ(仮想マシンへのデータディスク追加手順)
ディスク名のプルダウンを表示します。
作成したディスクを選択します。
追加する既存のディスクを選択(仮想マシンへのデータディスク追加手順)
適用を選択します。
これでデータディスクの追加は完了です。
仮想マシンに既存のディスクを追加(仮想マシンへのデータディスク追加手順)
データディスク追加後の仮想マシンのディスク設定(仮想マシンへのデータディスク追加手順)

仮想マシンにあるディスクのメニューから直接ディスクのリソースを作成できる

仮想マシンにあるディスクのメニューから、直接データディスクを作成して追加することができます。
その場合の手順については、こちらで紹介しています。

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サーバーマネージャーを使ってWindows Serverにデータディスクを追加する手順

追加したデータディスクをWindows Serverで使用できるように設定します。
オンライン化、ディスクの初期化、フォーマット、ボリュームの作成はウィザードを利用して実行できます。

追加したデータディスクをサーバーマネージャーで確認

仮想マシンに追加したデータディスクの状態は、サーバーマネージャーで確認できます。
ファイルサービスと記憶域サービスのボリュームにあるディスクのメニューから、ディスクの状態や割り当て状況を確認できます。

データディスクの状態を確認
追加されたディスクを確認できます。
パーティションが不明で、すべての容量が未割り当ての状態です。
データディスク追加後のディスク状態(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ボリュームの新規作成手順

追加したディスクにボリュームを新規作成します。
ボリュームを作成し、ファイルシステムでフォーマットすることで使用可能になります。
ドライブ文字にはDを割り当てています。

新しいボリュームの作成手順
追加したディスクで右クリックします。
ボリュームの新規作成を選択します。
ボリュームの新規作成(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
新しいボリュームウィザードが表示されます。
次へ進めます。
新しいボリュームの作成ウィザード画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

サーバーとディスクの選択画面が表示されます。
追加したディスクを選択します。
次へ進みます。

ディスクのオンライン化や初期化確認のメッセージが表示されます。
OKを選択してウィザードを進めます。

新しいボリューム ウィザードのサーバーとディスクの選択画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
新しいボリュームの作成ウィザードの初期化確認メッセージ(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ボリュームのサイズ指定画面が表示されます。
作成するボリュームのサイズを設定します。
今回は使用可能な容量すべてを割り当てて、次へ進みます。
新しいボリューム ウィザードのボリュームのサイズの指定画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ドライブ文字またはフォルダーへの割り当て画面が表示されます。
ボリュームに割り当てるドライブ文字などを選択します。
今回はDドライブを割り当てて、次へ進みます。
新しいボリューム ウィザードのドライブ文字またはフォルダーへの割り当て画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ファイルシステムの設定画面が表示されます。
フォーマットするファイルシステムを指定します。
今回は、デフォルト値のNTFSのままで、次へ進みます。
新しいボリューム ウィザードのファイルシステムの形式選択画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
確認画面が表示されます。
内容を確認し、問題がなければ作成を選択します。
新しいボリューム ウィザードの確認画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

新しいボリュームウィザードはこれで完了です。
閉じるを選択します。

新しいボリューム ウィザードの完了画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ボリューム作成後のディスク、ボリューム、ドライブの状態を確認

ボリューム作成後に、ディスク、ボリューム、ドライブの状態を確認します。

ディスク、ボリューム、ドライブ状態を確認

ディスクの状態がオンラインになり、パーティションも設定されていることが確認できます。
新しいボリュームが追加されていることも確認できます。
エクスプローラーで新しいボリュームとしてDドライブが追加されていることも確認できます。

※ディスクの管理からも、ボリュームが追加されていることを確認できます。

新しいボリューム作成後のサーバーマネージャー画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
新しいボリューム作成後のエクスプローラー画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
新しいボリューム作成後のディスクの管理画面(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ディスクをオフラインにする場合の手順

サーバーマネージャーから、ディスクをオフラインにする場合の手順です。

ディスクのオフライン化手順

ディスクを右クリックし、オフラインにするを選択します。
確認メッセージが表示されます。

ディスクオフライン時の確認メッセージ(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

はいを選択するとディスクがオフライン状態に切り替わります。
オフライン状態になると、ボリュームも表示されなくなります。

サーバーマネージャーを利用してディスクをオフライン化(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
サーバーマネージャーを利用してディスクをオフライン化(サーバーマネージャーを利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

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ディスクの管理を使ってWindows Serverにデータディスクを追加する手順

追加したデータディスクをWindows Serverで使用できるように設定します。
オンライン化、ディスクの初期化、フォーマット、ボリュームの作成の手順で進めます。
フォーマットやボリュームの作成はウィザードを利用して実行できます。

追加したディスクのオンライン化手順

仮想マシンに追加したディスクをオンライン化します。

データディスクのオンライン化
ディスクの管理を選択します。 ディスクの管理を表示(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ディスクの管理画面が表示されます。
追加したディスクがオフラインになっています。

※オンラインになっている場合は、本手順は不要です。

データディスク追加後のディスクの管理画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

追加したディスクを選択し、右クリックします。
オンラインを選択します。
しばらくすると、状態が初期化されていませんに変わります。

 

追加したディスクのオンライン化(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
オンライン化後のディスクの管理画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ディスクの初期化手順

オンライン状態になっている、ディスクを初期化します。

ディスクの初期化手順
追加したディスクを選択し、右クリックします。
ディスクの初期化を選択します。
ディスクの初期化に関する確認メッセージが表示されます。
OKを選択します。
ディスクの初期化(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ディスクの初期化確認メッセージ画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

状態がオンラインに切り替わります。
まだボリュームを作成していないため、未割り当て状態のままです。

初期化後のディスクの管理画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ボリューム作成、フォーマット、ドライブ割り当て(新しいシンプルボリュームウィザード)

Windows Serverで利用できるようにするため、ボリュームを作成してドライブを割り当てます。
新しいシンプル ボリューム ウィザードを利用して、ボリュームの作成、フォーマット、ドライブの割り当てを行うことができます。

ボリュームの作成、フォーマット、ドライブ割り当て手順
追加したディスクの領域部分を右クリックします。
新しいシンプルボリュームを選択します。
ディスクの管理から新しいシンプルボリュームを作成(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
新しいシンプル ボリューム ウィザードが開始します。
次へを選択します。
新しいシンプルボリュームウィザード画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ボリュームサイズの指定画面が表示されます。
ボリュームに割り当てるサイズを指定します。
今回は最大ディスク領域すべてを割り当てています。
次へ進みます。
新しいシンプルボリュームウィザードでボリュームサイズの指定(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ドライブ文字またはパスの割り当て画面が表示されます。
ボリュームに割り当てるドライブ文字などを選択します。
今回はDドライブを割り当てて、次へ進みます。
新しいシンプルボリュームウィザードでドライブ文字またはパスの割り当て(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

パーティションのフォーマット設定の画面が表示されます。
フォーマットするファイルシステムを指定します。
今回は、デフォルト値のNTFSのままで、次へ進みます。

※次へ進めるとディスクのフォーマットが開始されます。

新しいシンプルボリュームウィザードでパーティションのフォーマット(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

フォーマットが完了すると、新しいシンプル ボリューム ウィザードの完了画面が表示されます。
完了を選択します。

新しいシンプルボリュームウィザード完了画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ボリューム作成後のディスク、ボリューム、ドライブ状態を確認

Windows Serverで追加したデータディスクが正しく認識されているか確認します。

ディスク、ボリューム、ドライブ状態を確認
新しいボリューム(D:)が追加されていることを確認できます。
エクスプローラーで新しいボリュームとしてDドライブが追加されていることも確認できます。

※サーバーマネージャーからも、ボリュームが追加されていることを確認できます。

ボリューム追加後のディスクの管理画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ボリューム追加後のサーバーマネージャーの管理画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
ボリューム追加後のエクスプローラー画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

ディスクをオフラインにする場合の手順

ディスクの管理のメニューから、ディスクをオフラインにする場合の手順です。

ディスクのオフライン化手順

ディスクを右クリックしてオフラインを選択します。
オフライン状態になると、ボリュームも表示されなくなります。

※オフライン化の確認メッセージは表示されないため、注意が必要です。

追加したディスクのオフライン化(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)
オフライン化後のディスクの管理画面(ディスクの管理を利用してWindows Serverにディスクを追加する手順)

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仮想マシンからデータディスクを取り外し(デタッチ)する手順

追加したデータディスクを仮想マシンから取り外しする場合の手順です。

※データディスクの取り外しは仮想マシンが起動した状態でも実行できます。

データディスクの取り外し手順
仮想マシンのディスクメニューを表示します。
取り外すデータディスクでデタッチボタンを選択します。
データディスクの一覧から表示が消えていることを確認し、適用を選択します。
仮想マシンにあるディスクのメニューからデータディスクを取り外し(仮想マシンからデータディスクを取り外す手順)
仮想マシンにあるディスクのメニューからデータディスクを取り外し(Azure VMからデータディスクを取り外す手順)
サーバーマネージャーのディスクメニューから、表示が消えていることを確認できます。
エクスプローラーでも、ドライブが削除されていることを確認できます。
データディスクを取り外し後のサーバーマネージャー画面(Azure VMからデータディスクを取り外す手順)
データディスクを取り外し後のエクスプローラー画面(Azure VMからデータディスクを取り外す手順)

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最後に

今回は、Azure上の仮想マシンを利用して、Windows Serverのデータディスクの追加と削除の手順を確認しました。
Azureでのディスクリソースの作成から仮想マシンへの追加の手順についても説明しています。

仮想マシンへのデータディスクの追加や取り外しはオンラインで実施できるため、非常に便利です。
Windows Server上の作業でもサーバーマネージャーを利用すると、ディスクのオンライン化、初期化、フォーマット、ボリュームの作成までを1つのウィザードで実行できるため、簡単に設定できました。

引き続き、いろいろ試してみたいと思います。

Windows ServerでのRAID構成作成手順については、こちらで紹介しています。

Rocky Linuxでのデータディスク追加手順については、こちらで紹介しています。

Azure Backupを使ったリストア手順については、こちらで紹介しています。

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