Windows Serverにディスクを追加・利用する手順(Azure VMのディスク作成、追加方法)
Windows Serverへのデータディスク追加手順です。
Azure上の仮想マシンを利用して手順を確認しています。
ボリューム作成、フォーマットなどのWindows Server上での作業だけではなく、ディスク(Azure Managed Disks)のリソース作成、仮想マシンへのデータディスク追加(アタッチ)などAzure上での作業についても紹介しています。
データディスクの取り外し(デタッチ)の手順も紹介しています。
Windowsでのボリューム作成については、サーバーマネージャーを使用する方法と、ディスクの管理から実施する方法の両方を紹介しています。
※本記事では、Azure Virtual Machines(Azure VM)を仮想マシンと表記します。
※本記事では、Azure Managed Disks(マネージドディスク)をディスクと表記します。
※Windows Server 2025 Datacenter Azure editionを使用して手順を確認しています。
Windows ServerのOSボリュームのディスクサイズ拡張手順については、こちらで紹介しています。
ディスク(Azure Managed Disks)のリソース作成から仮想マシンへの追加(アタッチ)までの手順
仮想マシンのディスクは独立したリソースとして存在する
仮想マシンのディスクは、仮想マシンとは独立したリソースとして提供されます。
仮想マシンはOSディスクとデータディスクで構成されています。
データディスクを追加する場合は、ディスクのリソースを仮想マシンに追加します。
※仮想マシンのサイズにより、追加可能なデータディスク本数は異なります。
ディスクのリソース作成手順
ディスクのリソースを新規作成します。
仮想マシンで可用性ゾーンを設定している場合は、仮想マシンと同じ可用性ゾーンを選択します。
空のディスクを作成する場合は、ソースの種類で"なし"を選択します。
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- 今回作成したディスクの設定内容
- ディスク名 : win-01_DataDisk_01
- SKU : Premium SSD(LRS)
- サイズ : 128GB(P4)
- 可用性ゾーン : 仮想マシンと同じ可用性ゾーン設定
- 地域 : 仮想マシンと同じリージョン
- ソースの種類 : なし
- 今回作成したディスクの設定内容
※仮想マシンのSLAは、ディスクのSKUに依存しているので、その点も考慮して選択します。
※仮想マシンと異なる可用性ゾーンを選択した場合、仮想マシンに追加できません。
ディスクのリソース作成手順 | |
ディスクのメニューを表示します。 作成を選択します。 |
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ディスクの基本設定画面が表示されます。 可用性ゾーンの設定は、仮想マシンと同じ可用性ゾーンを選択します。 ※ディスクのサイズやSKUを変更しない場合は、ディスク名を指定しそのまま次に進みます。
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ディスクサイズの選択画面が表示されます。 なお、Premium SSDの場合は、パフォーマンスレベルの指定も可能です。 ※SKUには、リージョンで利用可能なものが表示されます。
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ディスクの基本設定画面に戻ります。 ディスク名を指定します。 設定内容を確認して次へ進みます。 |
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ディスクの暗号化設定画面が表示されます。 |
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ネットワークアクセス設定画面が表示されます。 ※ディスクのエクスポートやインポート時に利用するネットワーク設定に対応しており、セキュリティ要件に合わせて選択します。 Azure Private Link を使用してマネージド ディスクに対するインポートおよびエクスポートのアクセスを制限する |
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詳細設定画面が表示されます。 共有ディスクの有効化やオンデマンドバーストなどの設定が可能です。 今回は、すべてデフォルト値のまま進めます。 |
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確認画面が表示されます。 内容を確認し、問題がなければ作成を選択します。 |
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仮想マシンにデータディスクを追加(アタッチ)するための手順
作成したディスクのリソースを仮想マシンに追加します。
データディスクの追加は、仮想マシンがオンラインの状態でも可能です。
データディスク追加時にホストキャッシュを設定することができます。
ホストキャッシュについては、公式サイトに記述があります。
仮想マシンにデータディスクを追加する手順 | |
仮想マシンにあるディスクのメニューを表示します。 既存のディスクのアタッチを選択します。 |
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ディスク名のプルダウンを表示します。 作成したディスクを選択します。 |
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適用を選択します。 これでデータディスクの追加は完了です。 |
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仮想マシンにあるディスクのメニューから直接ディスクのリソースを作成できる
仮想マシンにあるディスクのメニューから、直接データディスクを作成して追加することができます。
その場合の手順については、こちらで紹介しています。
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サーバーマネージャーを使ってWindows Serverにデータディスクを追加する手順
追加したデータディスクをWindows Serverで使用できるように設定します。
オンライン化、ディスクの初期化、フォーマット、ボリュームの作成はウィザードを利用して実行できます。
追加したデータディスクをサーバーマネージャーで確認
仮想マシンに追加したデータディスクの状態は、サーバーマネージャーで確認できます。
ファイルサービスと記憶域サービスのボリュームにあるディスクのメニューから、ディスクの状態や割り当て状況を確認できます。
データディスクの状態を確認 | |
追加されたディスクを確認できます。 パーティションが不明で、すべての容量が未割り当ての状態です。 |
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ボリュームの新規作成手順
追加したディスクにボリュームを新規作成します。
ボリュームを作成し、ファイルシステムでフォーマットすることで使用可能になります。
ドライブ文字にはDを割り当てています。
ボリューム作成後のディスク、ボリューム、ドライブの状態を確認
ボリューム作成後に、ディスク、ボリューム、ドライブの状態を確認します。
ディスク、ボリューム、ドライブ状態を確認 | |
ディスクの状態がオンラインになり、パーティションも設定されていることが確認できます。 ※ディスクの管理からも、ボリュームが追加されていることを確認できます。 |
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ディスクをオフラインにする場合の手順
サーバーマネージャーから、ディスクをオフラインにする場合の手順です。
ディスクのオフライン化手順 | |
ディスクを右クリックし、オフラインにするを選択します。 はいを選択するとディスクがオフライン状態に切り替わります。 |
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ディスクの管理を使ってWindows Serverにデータディスクを追加する手順
追加したデータディスクをWindows Serverで使用できるように設定します。
オンライン化、ディスクの初期化、フォーマット、ボリュームの作成の手順で進めます。
フォーマットやボリュームの作成はウィザードを利用して実行できます。
追加したディスクのオンライン化手順
仮想マシンに追加したディスクをオンライン化します。
データディスクのオンライン化 | |
ディスクの管理を選択します。 | ![]() |
ディスクの管理画面が表示されます。 ※オンラインになっている場合は、本手順は不要です。 |
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追加したディスクを選択し、右クリックします。
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ディスクの初期化手順
オンライン状態になっている、ディスクを初期化します。
ディスクの初期化手順 | |
追加したディスクを選択し、右クリックします。 ディスクの初期化を選択します。 ディスクの初期化に関する確認メッセージが表示されます。 OKを選択します。 |
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状態がオンラインに切り替わります。 |
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ボリューム作成、フォーマット、ドライブ割り当て(新しいシンプルボリュームウィザード)
Windows Serverで利用できるようにするため、ボリュームを作成してドライブを割り当てます。
新しいシンプル ボリューム ウィザードを利用して、ボリュームの作成、フォーマット、ドライブの割り当てを行うことができます。
ボリューム作成後のディスク、ボリューム、ドライブ状態を確認
Windows Serverで追加したデータディスクが正しく認識されているか確認します。
ディスク、ボリューム、ドライブ状態を確認 | |
新しいボリューム(D:)が追加されていることを確認できます。 エクスプローラーで新しいボリュームとしてDドライブが追加されていることも確認できます。 ※サーバーマネージャーからも、ボリュームが追加されていることを確認できます。 |
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ディスクをオフラインにする場合の手順
ディスクの管理のメニューから、ディスクをオフラインにする場合の手順です。
ディスクのオフライン化手順 | |
ディスクを右クリックしてオフラインを選択します。 ※オフライン化の確認メッセージは表示されないため、注意が必要です。 |
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仮想マシンからデータディスクを取り外し(デタッチ)する手順
追加したデータディスクを仮想マシンから取り外しする場合の手順です。
※データディスクの取り外しは仮想マシンが起動した状態でも実行できます。
データディスクの取り外し手順 | |
仮想マシンのディスクメニューを表示します。 取り外すデータディスクでデタッチボタンを選択します。 データディスクの一覧から表示が消えていることを確認し、適用を選択します。 |
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サーバーマネージャーのディスクメニューから、表示が消えていることを確認できます。 エクスプローラーでも、ドライブが削除されていることを確認できます。 |
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最後に
今回は、Azure上の仮想マシンを利用して、Windows Serverのデータディスクの追加と削除の手順を確認しました。
Azureでのディスクリソースの作成から仮想マシンへの追加の手順についても説明しています。
仮想マシンへのデータディスクの追加や取り外しはオンラインで実施できるため、非常に便利です。
Windows Server上の作業でもサーバーマネージャーを利用すると、ディスクのオンライン化、初期化、フォーマット、ボリュームの作成までを1つのウィザードで実行できるため、簡単に設定できました。
引き続き、いろいろ試してみたいと思います。
Windows ServerでのRAID構成作成手順については、こちらで紹介しています。
Rocky Linuxでのデータディスク追加手順については、こちらで紹介しています。
Azure Backupを使ったリストア手順については、こちらで紹介しています。