推奨されるアラートルールやバックアップ設定をデプロイ時に有効化

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仮想マシン(Azure VM)の推奨されるアラートルール作成やバックアップ設定をデプロイと同時に出来ます。

今回は仮想マシン(Azure VM)デプロイ時の推奨されるアラートルールやバックアップ有効化手順について纏めます。
作成したAzure MonitorのアラートルールやRecovery Services コンテナーの設定についても確認します。

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推奨されるアラートルールを有効化

推奨されるアラートルールのメトリック

Azure Monitorに推奨されるアラートルールは作成されます。
CPU使用率や使用可能なメモリ容量など一般的なメトリックに対して設定されます。

チュートリアル: Azure 仮想マシンの推奨アラート ルールを有効にする

アラートルールはプラットフォーム メトリックのシグナルを利用します。

    • 推奨されるアラートルール設定内容
      • CPU使用率(Percentage CPU)
      • 使用可能メモリ容量(Available Memory Bytes)
      • OSディスクのIOPS消費率(OS Disk IOPS Consumed Percentag)
      • データディスクのIOPS消費率(Data Disk IOPS Consumed Percentage)
      • ネットワーク受信合計(Network In Total)
      • ネットワーク送信合計(Network Out Total)
      • VMの可用性(VM Availability Metric)

仮想マシン(Azure VM)単位でアラートルールが作成される

推奨されるアラート ルール

アラートルールのスコープは仮想マシン(Azure VM)になります。
仮想マシン(Azure VM)の台数分のアラートルールが作成されます。
多くの台数になると管理が煩雑になる為注意が必要です。

※リソースグループやサブスクリプション単位での設定の方が管理しやすいかと思います。
※作成後にスコープを変更する事も可能です。

デプロイ済みの仮想マシン(Azure VM)にも設定可能だが注意が必要

デプロイ済みの仮想マシン(Azure VM)でも推奨されるアラートルールを有効化出来ます。
ただし仮想マシン(Azure VM)が対象になるアラートルールが1つでも存在すると利用できません。

リソースグループやサブスクリプション単位で仮想マシン(Azure VM)に関するアラートルールが存在した場合には利用出来ません。
既存のアラートルールが推奨されるアラートルールの内容と重複してなくても利用できません。
例えば仮想マシン作成等のアラートルールが存在している場合でも利用できません。

※仮想マシン(Azure VM)デプロイ時は既存のアラートルール関係なく有効化が可能です。

仮想マシン(Azure VM)デプロイ時に推奨されるアラートルールを有効化

推奨されるアラートルールを有効化して仮想マシン(Azure VM)をデプロイします。

推奨されるアラートルールを有効化

推奨されるアラートルールを有効化は監視のタブで設定出来ます。
チェックを入れるとアラートルールの構成設定が表示されます。
構成を選択すると推奨されるアラートルール一覧が表示されます。

通知手段の設定も表示されます。

※通知手段は既存のアクショングループも利用可能です。

アラートルールを選択するとアラートルール名や重要度の設定も出来ます。動的閾値も利用可能です。

保存するとアラートルールの設定内容が表示されます。

※今回はデフォルト設定としています。

※推奨されるアラートルール作成後にスコープを変更する場合には、アラートルール名にホスト名を入れないように設定変更します。

作成されたアラートルール

モニターから作成されたアラートルールを確認します。

※今回はsv-cacti-02という仮想マシン(Azure VM)で推奨されるアラートルールを有効化しています。

アラートルール
仮想マシン(Azure VM)をターゲットスコープにしたアラートルールが作成されている事が確認出来ます。
アラートルールの詳細を確認します。
スコープ、条件、アクションが設定通りである事が確認出来ます。

※アラートルールのスコープは変更可能です。変更できる内容は通常のアラートルールと同様です。
※アラートルール名は変更できないので注意が必要です。

アクショングループも同時に作成される

推奨されるアラートルールと同時にアラート通知する為のアクショングループが新規作成されます。

※既存のアクショングループを選択した場合は作成されません。

アクショングループ

RecommendedAlertRules-AG-1というリソース名でアクショングループが作成されています。

仮想マシン(Azure VM)デプロイ時にバックアップの有効化を使う

バックアップの有効化はRecovery Servicesコンテナーも同時に作成可能

Azure VM の作成時にバックアップを有効にする

仮想マシン(Azure VM)デプロイ時にバックアップを有効化する事が出来ます。
Recovery Servicesコンテナーやバックアップポリシーも同時に新規作成できます。

※ただし仮想マシンで利用するイメージによってはバックアップ有効化設定が表示されない場合があるようです。

バックアップの有効化チェックを入れる

仮想マシン(Azure VM)デプロイ時のバックアップ有効化手順を確認します。
バックアップの有効化は管理タブ(仮想マシンの作成)に設定があります。

バックアップ有効化

バックアップの有効化にチェックを入れるとRecovery Servicesコンテナーなどの設定が表示されます。

※Recovery Servicesコンテナーやバックアップポリシーは既存のリソースを利用出来ます。

Recovery Servicesコンテナーで新規作成を選択するとリソースグループや名前を設定出来ます。

ポリシーの新規作成を選択するとバックアップの作成画面が表示されます。
バックアップスケジュールや保持期間の設定が出来ます。

※デフォルトは4時間ごとの取得設定になっています。
※今回はデフォルト設定のまま進めています。

バックアップ設定確認

仮想マシン(Azure VM)デプロイ後のバックアップ設定状況を確認します。

※今回はrsc-test-01という仮想マシン(Azure VM)でバックアップ有効化しています。

バックアップ設定確認
バックアップ設定されている事が確認出来ます。
復元ポイントはまだ作成されていません。
同時に作成されたRecovery Servicesコンテナーを確認します。
defaultVaultという名前でリソースが作成されています。
Azure Virtual Machineのバックアップアイテムが作成されている事が確認出来ます。

バックアップ項目を確認すると初回のバックアップが取得されていない事が確認出来ます。

※初回バックアップは個別で取得する必要があります。

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最後に

今回は仮想マシン(Azure VM)デプロイと同時に設定出来る運用関連の設定について確認してみました。

    • 推奨されるアラートルールの有効化
    • バックアップの有効化

推奨されるアラートルールについては基本的なメトリックを使ったアラートルールが設定される事が確認出来ました。
バックアップ設定についてはRecovery Services コンテナーやバックアップポリシー設定も同時に出来る事が確認出来ました。

推奨されるアラートルールについてはリソースグループやサブスクリプション単位での設定にスコープを変更した使い方もあるかと思います。
バックアップ有効化は既存のリソースを利活用可能なので便利な設定かと思います。

今後も色々試してみたいと思います。

仮想マシン(Azure VM)のバックアップ関連についてはこちらに纏めています。

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