Azure Managed Disksの新規作成から仮想マシンへ追加までの手順(Azure CLI、Azure PowerShell、Azure Portal)

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ディスク(Azure Managed Disks)のリソース新規作成から仮想マシンへのアタッチ(追加)手順です。
Azure Portal、Azure CLI、Azure PowerShellそれぞれの手順を紹介しています。
また、仮想マシンからディスクをデタッチ(切断)する手順も紹介しています。

※本記事では、Azure Managed Disks(マネージドディスク)をディスクとして表記しています。
※本記事では、Azure Virtual Machines(Azure VM)を仮想マシンとして表記しています。
※確認には、Azure CLIのバージョンは2.74.0を使用しています。
※確認には、Azure PowerShellのバージョンは14.5.0を使用しています。

目次 

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Azure Portalを使用したディスクの作成から仮想マシンへのアタッチ(追加)までの手順

公式サイトの手順を参考に確認を進めます。

ポータルを使用して Linux VM にデータ ディスクを接続する

作成したディスクの設定値

新規作成するディスクの設定値です。
作成したディスクをvm-01という仮想マシンにデータディスクとしてアタッチ(追加)します。
ディスクの可用性ゾーンは、仮想マシンと同じゾーンを指定する必要があります。
LUNはデータディスクの論理ユニット番号であり、仮想マシン内で一意である必要があります。

項目 設定値
ディスク名 data-disk-01
ディスクのリソースグループ rg-disk-01
地域 japaneast(東日本)
ストレージの種類 Premium_LRS
(Premium SSD(ローカル冗長ストレージ)) 
サイズ 32GB(P4)
可用性ゾーン 3
(仮想マシンと同じ可用性ゾーン)
仮想マシン名 vm-01
仮想マシンのリソースグループ rg-vm-01
LUN 0

ディスクのリソース新規作成手順

ディスクのリソースを新規作成します。
仮想マシンで可用性ゾーンを設定している場合は、仮想マシンと同じ可用性ゾーンを選択します。
空のディスクを作成する場合は、ソースの種類で"なし"を選択します。

※仮想マシンと異なる可用性ゾーンを選択した場合、仮想マシンに追加できません。

ディスクのリソースを作成
ディスクのメニューを表示します。
作成を選択します。
ストレージセンターからディスクを作成(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ディスクの基本設定画面が表示されます。

可用性ゾーンの設定は、仮想マシンと同じ可用性ゾーンを選択します。
データディスクとして空のディスクを追加する場合は、ソースの種類でなしを選択します。
サイズの変更を選択します。

※ディスクのサイズやSKUを変更しない場合は、ディスク名を指定しそのまま次に進みます。

 

マネージドディスクの作成画面の基本タブ表示例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクの可用性ゾーン選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクのソースの種類選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ディスクサイズの選択画面が表示されます。
サイズの変更では、ディスクのSKUやサイズを指定します。
今回はPremium SSDの32GiB(P4)を選択します。
OKを選択します。

なお、Premium SSDの場合は、パフォーマンスレベルの指定も可能です。
パフォーマンスレベルは、指定したディスクサイズにより異なります。

※SKUには、リージョンで利用可能なものが表示されます。
※ディスクのSKUはディスクごとに指定できます。仮想マシン内で、すべてのディスクのSKUを一致させる必要はありません。

 

マネージドディスクのサイズを選択(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクのストレージの種類選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
マネージドディスクのパフォーマンスレベル選択肢(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
ディスクの基本設定画面に戻ります。
ディスク名を指定します。
設定内容を確認して次へ進みます。
マネージドディスクの基本設定画面例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ディスクの暗号化設定画面が表示されます。
ディスクの暗号化に利用するキーを選択します。
今回は、デフォルト値であるプラットフォームマネージドキーを選択します。

Azure Disk Storage のサーバー側暗号化

マネージドディスクの作成時の暗号化タブ設定例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

ネットワークアクセス設定画面が表示されます。
今回は、デフォルト値であるすべてのネットワークからパブリックアクセスを有効にするを選択します。

※ディスクのエクスポートやインポート時に利用するネットワーク設定に対応しており、セキュリティ要件に合わせて選択します。

Azure Private Link を使用してマネージド ディスクに対するインポートおよびエクスポートのアクセスを制限する

マネージドディスクの作成時のネットワークタブ設定例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
詳細設定画面が表示されます。
共有ディスクの有効化やオンデマンドバーストなどの設定が可能です。
今回は、すべてデフォルト値のまま進めます。
マネージドディスクの作成時の詳細タブ設定例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)
確認画面が表示されます。
内容を確認し、問題がなければ作成を選択します。
マネージドディスクの作成確認画面例(Azure Managed Disksのリソース作成手順)

既存のディスクを仮想マシンにデータディスクとしてアタッチ(追加)する場合の手順

作成したディスクのリソースを仮想マシンに追加します。
データディスクの追加は、仮想マシンがオンラインの状態でも可能です。

データディスク追加時にホストキャッシュを設定することができます。
ホストキャッシュについては、公式サイトに記述があります。

ディスクの割り当てとパフォーマンス

仮想マシンにデータディスクを追加
仮想マシンにあるディスクのメニューを表示します。
既存のディスクのアタッチを選択します。
ディスク名のプルダウンを表示します。
作成したディスクを選択します。
仮想マシンに追加する既存のディスクを選択(既存のディスクを仮想マシンに追加する手順)
適用を選択します。
これでデータディスクの追加は完了です。
既存のディスクをアタッチして適用(既存のディスクを仮想マシンに追加する手順)
ディスク追加後の画面例(既存のディスクを仮想マシンに追加する手順)

仮想マシンのメニューからディスクの作成とアタッチ(追加)を同時に実施する場合の手順

仮想マシンにあるディスクのメニューから、新しいディスクの作成と仮想マシンへのアタッチ(追加)を同時に実施することができます。

ディスクの作成と仮想マシンへのアタッチ(追加)を同時に実施
仮想マシンのメニューでディスクを選択します。
新しいディスクを作成し接続するを選択します。
新しいディスクを作成し接続を選択(Azure Managed Disksのリソース作成と仮想マシンへの追加を同時にする場合の手順)
ディスクの設定欄が表示されます。
LUN、ディスク名、サイズ、ストレージの種類を指定します。
暗号化やホストキャッシュも設定できます。
適用を選択すると、ディスクの作成と仮想マシンへのアタッチ(追加)が行われます。
新しいディスクの設定(Azure Managed Disksのリソース作成と仮想マシンへの追加を同時にする場合の手順)
追加後のディスク設定(Azure Managed Disksのリソース作成と仮想マシンへの追加を同時にする場合の手順)

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Azure PowerShellを使用したディスクの作成から仮想マシンへのアタッチ(追加)までの手順

公式サイトの手順を参考に確認を進めます。

PowerShell を使用して Windows VM にデータ ディスクを接続する

ディスクのリソース新規作成手順

ディスクのリソースを新規作成する場合は、New-AzDiskConfigとNew-AzDiskを組み合わせて利用します。
New-AzDiskUpdateConfigでディスクのパラメーターを設定します。
New-AzDiskでディスクのリソースを作成します。

# 設定値
$DiskRgName = “rg-disk-01″ # ディスクのリソースグループ名

$Location = “japaneast" # 地域
$StorageType = “Premium_LRS" # SKU
$DataDiskName = “data-disk-01″ # ディスク名
$DataDiskSize = 32 # ディスクサイズ
$Zone = 3 # 可用性ゾーン

# ディスクのパラメーターを設定
$DiskConfig = New-AzDiskConfig -SkuName $StorageType -Location $Location -CreateOption Empty -DiskSizeGB $DataDiskSize -Zone $Zone

# ディスクのリソースを作成
New-AzDisk -DiskName $DataDiskName -Disk $DiskConfig -ResourceGroupName $DiskRgName

※ディスクは仮想マシンと同じ可用性ゾーンを指定する必要があります。

作成したディスクをデータディスクとして仮想マシンにアタッチ(追加)する手順

ディスクを仮想マシンにアタッチ(追加)する場合は、最初にGet-AzDiskとGet-AzVMでディスクと仮想マシンの設定を取得します。
次に、Add-AzVMDataDiskで仮想マシンの設定にデータディスクを追加します。
最後に、Update-AzVMで仮想マシンの設定を更新します。

# 設定値
$DiskRgName = 'rg-disk-01’ # ディスクのリソースグループ名
$VmRgName = 'rg-vm-01’ # 仮想マシンのリソースグループ名
$VmName = 'vm-01’ # 仮想マシン名

$location = 'japaneast’ # 地域
$DataDiskName = 'data-disk-01’ # データディスク名
$LunNum = 0 # LUN番号

# ディスクを仮想マシンにアタッチ(追加)
$DataDisk = Get-AzDisk -DiskName $DataDiskName -ResourceGroupName $DiskRgName

$vm = Get-AzVM -Name $vmName -ResourceGroupName $VmRgName
$vm = Add-AzVMDataDisk -VM $vm -Name $DataDiskName -CreateOption Attach -ManagedDiskId $DataDisk.Id -Lun $LunNum
Update-AzVM -VM $vm -ResourceGroupName $VmRgName

※LUNはデータディスクの論理ユニット番号であり、仮想マシン内で一意である必要があります。

仮想マシンにアタッチ(追加)されたデータディスクを確認

仮想マシンにアタッチ(追加)されたデータディスクを確認します。

# 設定値
$VmRgName = 'rg-vm-01’ # 仮想マシンのリソースグループ名
$VmName = 'vm-01’ # 仮想マシン名

# 仮想マシンに接続されているデータディスクを確認
PS C:\>
$vm = Get-AzVM -Name $vmName -ResourceGroupName $VmRgName

PS C:\> $vm.StorageProfile.DataDisks | ft Lun,Name,Caching,CreateOption,DiskSizeGB,ToBeDetached,DeleteOption

Lun Name Caching CreateOption DiskSizeGB ToBeDetached DeleteOption
— —- —- —- —- —- —-
0 data-disk-01 None Empty 32 False Detach

Azure CLIを使用したディスクの作成から仮想マシンへのアタッチ(追加)までの手順

公式サイトの手順を参考に確認を進めます。

Linux VM へのディスクの追加

ディスクのリソース新規作成手順

ディスクのリソースを新規作成する場合は、az disk createを利用します。

# 設定値
$DiskRgName = “rg-disk-01″ # ディスクのリソースグループ名

$Location = “japaneast" # 地域
$StorageType = “Premium_LRS" # SKU
$DataDiskName = “data-disk-01″ # データディスク名
$DataDiskSize = 32 # ディスクサイズ
$Zone = 3 # 可用性ゾーン

# ディスクのリソースを新規作成
az disk create –resource-group $DiskRgName –name $DataDiskName –location $Location –size-gb $DataDiskSize –sku $StorageType –zone $Zone

※可用性ゾーンは、仮想マシンと同じゾーンを指定する必要があります。

作成したディスクをデータディスクとして仮想マシンにアタッチ(追加)する手順

ディスクを仮想マシンにアタッチ(追加)する場合は、az vm disk attachを利用します。
今回は、az disk showを利用してディスクのリソースIDを取得しています。
取得したディスクのリソースIDを使用して、az vm disk attachで仮想マシンにアタッチ(追加)します。

# 設定値
$DiskRgName = “rg-disk-01" # ディスクのリソースグループ名
$VmRgName = “rg-vm-01″ # 仮想マシンのリソースグループ名

$VmName = “vm-01″ # 仮想マシン名
$DataDiskName = “data-disk-01″ # データディスク名

# ディスクのリソースIDを取得
$diskid = az disk show –resource-group $DiskRgName –name $DataDiskName –query id –output tsv

# ディスクを仮想マシンにアタッチ(追加)
az vm disk attach –resource-group $VmRgName –vm-name $VmName –disks $diskid

データディスクの新規作成と仮想マシンへの追加を同時に実施

az vm disk attachを使用して、ディスクのリソース新規作成と仮想マシンへのアタッチ(追加)を同時に行うことができます。
–newパラメーターを使用すると、新規にディスクを作成できます。
ディスクは、仮想マシンと同じリソースグループ、可用性ゾーン、地域(Location)に作成されます。

# 設定値
$VmRgName = “rg-vm-01″ # 仮想マシンのリソースグループ名
$Location = “japaneast" # 地域
$StorageType = “Premium_LRS" # SKU
$DataDiskName = “data-disk-01″ # データディスク名
$DataDiskSize = 32 # ディスクサイズ

# ディスクを新規作成して仮想マシンにアタッチ(追加)
az vm disk attach –resource-group $VmRgName –vm-name $VmName –name $DataDiskName –size-gb $DataDiskSize –sku $StorageType –new

仮想マシンにアタッチ(追加)されたデータディスクを確認

仮想マシンにアタッチ(追加)されたデータディスクを確認します。

# 設定値
$VmRgName = 'rg-vm-01’ # 仮想マシンのリソースグループ名
$VmName = 'vm-01’ # 仮想マシン名

# 仮想マシンに接続されているデータディスクを確認
PS C:\> az vm show –resource-group $VmRgName –name $VmName –query “storageProfile.dataDisks" –output table
Lun Name Caching CreateOption DiskSizeGb ToBeDetached DeleteOption
—– ———— ——— ————– ———— ————– ————–
0 data-disk-01 None Empty 32 False Detach

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仮想マシンからデータディスクをデタッチ(切断)する手順

Azure Portalを使用して仮想マシンからデータディスクをデタッチ(切断)する手順

データディスクを仮想マシンからデタッチ(切断)します。
データディスクのデタッチ(切断)は、仮想マシンがオンラインの状態でも可能ですが、データ破損の可能性があるため、停止(割り当て解除)の状態で実施します。

仮想マシンからデータディスクを切断

仮想マシンにあるディスクのメニューを選択します。
対象のデータディスクのデタッチを選択します。
適用を選択します。
これでデータディスクのデタッチ(切断)は完了です。

※ディスクのリソースは削除されないため、別途削除する必要があります。

データディスクをデタッチ(仮想マシンからディスクをデタッチする手順)
デタッチを適用(仮想マシンからディスクをデタッチする手順)

Azure PowerShellを使用して仮想マシンからデータディスクをデタッチ(切断)する手順

ディスクを仮想マシンからデタッチ(切断)する場合は、Remove-AzVMDataDiskを使用します。
Get-AzVMで仮想マシンの設定を取得します。
Remove-AzVMDataDiskで仮想マシンの設定からデータディスクを削除します。
最後に、Update-AzVMで仮想マシンの設定を更新します。

# 設定値
$VmRgName = 'rg-vm-01’ # 仮想マシンのリソースグループ名
$VmName = 'vm-01’ # 仮想マシン名

$DataDiskName = 'data-disk-01’ # データディスク名

# ディスクを仮想マシンからデタッチ(切断)
$vm = Get-AzVM -Name $vmName -ResourceGroupName $VmRgName
Remove-AzVMDataDisk -VM $vm -Name $DataDiskName

Update-AzVM -VM $vm -ResourceGroupName $VmRgName

# 仮想マシンに接続されているデータディスクを確認
PS C:\>
$vm = Get-AzVM -Name $vmName -ResourceGroupName $VmRgName

PS C:\> $vm.StorageProfile.DataDisks | ft Lun,Name,Caching,CreateOption,DiskSizeGB,ToBeDetached,DeleteOption
PS C:\> 何も表示されません

Azure CLIを使用して仮想マシンからデータディスクをデタッチ(切断)する手順

ディスクを仮想マシンからデタッチ(切断)する場合は、az vm disk detachを利用します。
今回はディスク名を指定してデタッチ(切断)しています。

# 設定値
$VmRgName = “rg-vm-01″ # 仮想マシンのリソースグループ名

$VmName = “vm-01″ # 仮想マシン名
$DataDiskName = “data-disk-01″ # データディスク名

#ディスクを仮想マシンからデタッチ(切断)
az vm disk detach –resource-group $VmRgName –vm-name $VmName –name $DataDiskName

# 仮想マシンに接続されているデータディスクを確認
PS C:\> az vm show –resource-group $VmRgName –name $VmName –query “storageProfile.dataDisks" –output table
何も表示されません
PS C:\> 

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最後に

今回は、ディスク(Azure Managed Disks)の作成から仮想マシンへのアタッチ(追加)手順をまとめました。
Azure Portal、Azure CLI、Azure PowerShellそれぞれの手順を確認しています。
また、仮想マシンからディスクをデタッチ(切断)する手順についても確認しています。

引き続き、いろいろ試してみたいと思います。

Windows Serverでの記憶スペースを使ったRAID構成手順です。
記事内で仮想マシン作成時にデータディスクを追加する手順を紹介しています。

各OSでのディスク追加手順については、こちらで紹介しています。

ディスクの設定変更手順については、こちらで紹介しています。
Azure Portal、Azure PowerShell、Azure CLIでの手順を紹介しています。

Azure CLIやAzure PowerShellの実行環境の準備手順については、こちらで紹介しています。

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