Azure AI Translatorのテキスト翻訳をLogic Appsで使う手順
Logic AppsからAzure AI Translatorを利用する方法です。
Logic Appsのワークフロー内でテキストを翻訳する手順を紹介しています。
Azure AI Translatorは、Azure上で提供される機械翻訳サービスです。
Logic AppsからAzure AI Translatorを利用するために、Microsoft Translatorコネクタが用意されています。
Logic Appsのワークフローで、Azure AI Translatorのテキスト翻訳が利用できます。
※本記事内で翻訳(Translator)と記載されている場合は、Azure AI Translatorを指します。
※本記事内では、Azure Logic Apps(ロジックアプリ)をLogic Appsと表記しています。
※手順の確認には、従量課金(マルチテナント)のLogic Apps環境を使用しています。
Logic AppsからAzure AI Translatorを利用する方法
Microsoft Translatorコネクタについて
Logic Appsには、Azure AI Translatorを利用するための、Microsoft Translatorコネクタが用意されています。
記事記載時点では、V2とV3が提供されています。
Microsoft Translator V3
Microsoft Translator V2
このコネクタを利用して、Logic AppsからAzure AI Translatorでテキストを翻訳することなどができます。
Microsoft Translator V3のアクション | |
Microsoft Translator V3で選択できるアクションです。 多くのアクションが用意されています。 |
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Logic Appsのリソース作成手順
Logic Appsのリソース作成手順については、こちらで紹介しています。
今回は、マルチテナント(従量課金)のプランを利用しています。
Azure AI Translatorのリソース作成手順
Azure AI Translatorのリソース作成手順については、こちらで紹介しています。
Microsoft Translatorコネクタへの接続作成時に必要なキーの確認手順も紹介しています。
Translator(翻訳)を使ってテキスト翻訳するワークフロー
Microsoft Translatorコネクタを利用したワークフローを作成します。
今回は、翻訳対象の文章はRequestトリガーで設定しています。
テキスト翻訳で使用できる各パラメーターの詳細は、公式ドキュメントを確認してください。
ワークフローを実行してTranslator(翻訳)の動作を確認
作成したワークフローを実行します。
サンプルのペイロードには、ワークフロー作成時に利用したものを使っています。
ワークフローを実行 | |
Run with payload(ペイロードで実行)を選択します。 | ![]() |
本文に翻訳したい文字列を設定します。 |
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実行履歴で、ワークフローの実行結果を確認します。 正常終了していることが確認できます。 |
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テキストの翻訳の実行結果です。
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翻訳されたテキストは、以降のアクションで利用できます。 |
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最後に
Logic AppsでAzure AI Translatorを利用する方法について確認しました。
今回はシンプルなフローで説明しましたが、他のトリガーやアクションと組み合わせて利用することも可能です。
例えば、トリガーとしてメール受信やMicrosoft Sentinel、Slackなどを使うことで、自動翻訳の仕組みとして活用できます。
引き続き、いろいろ試してみたいと思います。
Logic AppsのワークフローでSendGridを利用する手順については、こちらで紹介しています。
Microsoft Sentinelでインシデントのメール通知する方法については、こちらで紹介しています。
Azure Speech Serviceについては、こちらで紹介しています。