Azure Monitorのアクションルールを使って非監視設定(非通知)を試す
Azure Monitorにアクションルール(2020年7月19日現在はプレビュー)という機能があります。
詳細はマイクロソフト公式サイトに記載を参照して頂きたいのですが、アクションルールを使って特定のリソースに対してのアラート通知を抑制をすることが出来ます。
例えば、毎週金曜日の夜にVMを再起動するからその時間帯だけでアラート通知を止める、そんな非監視設定と同じような事がアラートルールを使えばできます。
今回は、アラートルール自体を無効にするような非監視ではなく、アラートルールの発動を抑える内容を試しています。フィルターでルールIDの指定も行えるのでアラートの発生自体の抑制も可能なのかは、今後試してみたい所です。
Azure Monitorでアクションルールの設定してみた
今回は、以下の設定で試してみました。
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- スコープ(対象):Azure VM
- 対象のアラートルール:すべての重要度のアラートルール
- アクション(スコープの定義):抑制
- 時間:10分間(1回限り)
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Azure Portalでモニターを選択し、Azure Monitorの設定画面に移動します。
アラートを選択すると下記画面が表示されますので、アクションの管理を選択します。
2)アクションルールのタブを選択します。
そうすると、アクションルールの設定画面が表示されます。
- アクションルール固有の重要な設定項目
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- スコープ(アクションルールの対象。抑制の場合は抑制を行うサービスを指定)
- フィルター(どういう条件に合致したものに適用するか?という設定(任意なのですべての場合は設定しない)
- スコープでの定義(抑制するのか、アクショングループの定義にするのか?)
- 抑制の構成(抑制を選択したい場合に表示されます。抑制を行う時間帯等を指定します。)
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その他ルール名等のアクションルールに関する設定を行います。
3)スコープを選択します。今回はAzure VMに対しての抑制なので、Virtual Machinesを選択します。
4)フィルターの設定を行います。どういう条件の場合は抑制を行うのかの指定ができます。
Azure VMに対してすべて抑止を行う場合はフィルターの設定が必要ありません。今回は設定内容を確認したかったので重要度をすべて選択しています。
実際に重要度=すべての重要度で設定すると下記のようになります。
5)次にスコープの定義を設定します。今回はアラート通知を止めたいので抑制を選択します。
6)そうすると抑制の構成が表示されますので、編集ボタンをクリックして設定を進めます。
7)抑制の構成ですが、スケジュールした時刻や定期的なスケジュール設定が可能です。
スケジュールされた時刻の場合
定期的に抑制を行う場合
今回はテストなので下記の通り、10分間だけ抑止を行う設定にしてみました。
8)最後にアクションルール名や、保存するリソースグループを選択します。
9)最終的に確認画面が表示されますので、内容を確認して問題がなければ保存します。(サンプルは一度保存した後の画面になります。)
これで設定は完了です。
実際に作成されたアクションルールは、アクションの管理の画面で一覧表示して確認する事が出来ます。
設定内容に慣れる必要はありそうですが、設定自体は非常に簡単にできます。
Azure Monitorのアクションルールを実際に使った感想
今回、Azure VMの再起動で試してみました、アクションルールの設定によりアラート通知は止められていました。
定期的にメンテナンスするような場合には非常に有効かと思われました。
スコープではアクショングループも選択が可能なようなので、夜だけは特定の通知(アクショングループ)を止めるような設定も可能なようです。
またフィルターで色々な条件設定も可能なので、今後引き続き試して行きたい所です。