PostgreSQLフレキシブルサーバーの課金停止(起動停止コマンド纏め)
Azure Database for PostgreSQL フレキシブルサーバー(Azure Database for PostgreSQL flexible server)はAzureで提供されるマネージドデータベースサービスになります。
フレキシブルサーバーの特徴の1つに停止している間は課金が発生しないというのがあります。
使っていない間サーバーを停止させておくことでコスト削減する事が出来ます。
CLIを使ってAzure Database for PostgreSQL フレキシブルサーバーの起動停止が出来ると色々便利そうです。
Azure Database for PostgreSQL フレキシブルサーバーのリソース情報取得、起動停止に関するAzure CLIコマンドやAzure PowerShellコマンドレットを纏めてみました。
PostgreSQL フレキシブルサーバーの起動停止コマンド纏め
Az.PostgreSqlモジュールが必要
Azure PowerShellでPostgreSQLフレキシブルサーバーのリソースを操作する為にはAz.PostgreSqlモジュールが必要になります。
コマンドレットが見つからない場合は"Install-Module -Name Az.PostgreSql"でモジュールをインストールします。
サーバーリストやリソース情報取得
PostgreSQL フレキシブルサーバーのリスト取得やリソース情報取得時に使うコマンドの纏めです。
やりたい内容 | Azure CLI | Azure PowerShell |
PostgreSQL フレキシブルサーバーのリストを取得する | az postgres flexible-server list –output table | Get-AzPostgreSqlFlexibleServer |
PostgreSQL フレキシブルサーバーのリソース情報を取得する |
サブスクリプション内 リソースグループ内 各リソース |
各リソース 各リソース 各リソース |
※Azure PowerShellの場合はFormat-Listを利用して一覧出力するようにしています。詳細はこちらを参照ください。
サーバー起動停止
PostgreSQL フレキシブルサーバー起動停止時に使うコマンドの纏めです。
やりたい内容 | Azure CLI | Azure PowerShell |
PostgreSQL フレキシブルサーバーを起動 | az postgres flexible-server start –resource-group “リソースグループ名" –name “サーバー名" |
Start-AzPostgreSqlFlexibleServer -ResourceGroupName “リソースグループ名" -Name “サーバー名" |
PostgreSQL フレキシブルサーバーを停止 |
az postgres flexible-server stop –resource-group “リソースグループ名" –name “サーバー名" |
Stop-AzPostgreSqlFlexibleServer -ResourceGroupName “リソースグループ名" -Name “サーバー名" |
PostgreSQL フレキシブルサーバーを再起動 |
az postgres flexible-server restart –resource-group “リソースグループ名" –name “サーバー名" |
Restart-AzPostgreSqlFlexibleServer -ResourceGroupName “リソースグループ名" -Name “サーバー名" |
※Azure CLIを使ったサーバー停止時に"–no-wait"オプションを使うと処理を待ちません。Azure PowerShellの場合は"-no-wait"オプションになります。
※Azure CLIを使ったサーバー操作時に"–ids"オプションを使うとリソースIDを利用して操作出来ます。
※Azure PowerShellを使ったサーバー操作時に"-InputObject"オプションを使うとリソースIDを利用して操作出来ます。リソースIDの最後に操作内容の付与が必要な点は注意が必要です。
サーバーのフェイルオーバー
PostgreSQL フレキシブルサーバーフェイルオーバー時に使うコマンドの纏めです。
フェイルオーバー時はRestartを利用します。
Azure CLIを使ったPostgreSQL フレキシブルサーバー操作
利用したサーバー
今回はこちらで作成したサーバーを利用します。
リソース情報取得結果
az postgres flexible-server showコマンドを使ってPostgreSQLフレキシブルサーバーのリソース情報を取得します。
Azure PowerShellのGet-AzPostgreSqlFlexibleServerコマンドレットで取得出来る情報内容に差異がある点は注意が必要です。
az postgres flexible-server showコマンド | |
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Azure CLIコマンドの使用例
Azure CLIコマンドを利用してPostgreSQL フレキシブルサーバーを操作してみます。
やりたい内容 | コマンド実行内容 | |
サーバーの電源ステータスを一覧表示 |
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サーバーのコンピューティング情報を一覧表示 |
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サブスクリプション内で起動しているサーバーをすべて停止 |
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サブスクリプション内で停止しているサーバーをすべて起動 |
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Azure PowerShellを使ったPostgreSQL フレキシブルサーバー操作
リソース情報取得結果
Get-AzPostgreSqlFlexibleServerコマンドレットを使ってPostgreSQLフレキシブルサーバーのリソース情報を取得します。
Get-AzPostgreSqlFlexibleServerコマンドレット | |
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Azure PowerShellコマンドレットの使用例
Azure PowerShellコマンドレットを利用してPostgreSQL フレキシブルサーバーの操作を試します。
Azure CLIのaz postgres flexible-server showコマンドで取得出来る内容と差異がある点は注意が必要です。
やりたい内容 | コマンド実行内容 | |
電源ステータスを一覧表示 ※"Format-Table"はftと略しています。 |
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サーバーのコンピューティング情報を一覧表示 |
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サブスクリプション内で起動しているサーバーをすべて停止 ※PowerShellのファイルとしてご利用下さい。 |
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サブスクリプション内で停止しているサーバーをすべて起動 ※PowerShellのファイルとしてご利用下さい。 |
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最後に
Azure Database for PostgreSQL フレキシブルサーバーのAzure CLIコマンドやAzure PowerShellコマンドレットを纏めてみました。
Azure CLIコマンドやAzure PowerShellで取得出来る情報が異なったり、同じ操作内容でも指定する値が違ったりする点は注意が必要かと思います。
今回はリソース情報取得から起動停止を中心に纏めていますが、ネットワーク設定、データベースの確認、リストア実施と言った事も出来ます。
今後も引き続き色々試していきたいと思います。