Azure Monitorのアラート通知をSMSで行ってみた
Azure Monitor のアラート通知をSMSでやってみました。
Azure Monitor でアラート通知を行う際には、どういう方法で通知を行うかをアクショングループで定義をします。
Azure Portal でのアクション グループの作成および管理(公式サイト)
この通知方法に関しては、メールだけではなく、SMSを選択する事も可能です。
今回は、SMSを利用したアラート通知の設定を作成し、アラートを出して実際に受信する所までを試してみました。
※なお、電話は米国(国番号1)のみで提供されています。(2020年7月5日現在)
Azure Monitorで通知方法にSMSを指定したアクショングループを作成
Azure Portalを利用して作業を実施します。
1)Azure Portalのメニューでモニターを選択します。以下の画面が表示されますので、アクションの管理を選択します。
2)以下の画面が表示されますので、アクショングループを追加を選択します。
3)アクショングループの作成の画面が表示されます。基本設定として、リソースグループ名、アクショングループ名、表示名を入力します。
4)アクショングループの通知の設定を行います。通知の種類でSMSメッセージを選択します。
5)SMSの登録を行います。国コード(日本の場合81)を選択し、通知を行う電話番号を入力します。登録が終わったらOKで保存をします。
6)アクショングループの設定を行います。今回はSMSの通知のみですので、何もせずに次へで進みます。
7)タグの設定を行います。環境に合わせて適時入力します。投入が終わったら次へ進みます。
確認をおよび作成画面が表示されますので、作成をクリックします。これでSMSの通知を行うアクショングループの作成作業は完了です。
正しく設定出来ていると、下記のようなSMS通知が届きます。(AlertSMS01という名前でアクショングループの表示名を作成した場合の例になります。)
Azure MonitorでAzure VMに起動時に発動するアラートルールを作成
次にSMSの通知確認を行う為に、Azure Monitorのアラートルールを作成します。今回は、Azure VM起動時にアラート通知を行うように設定を行います。
1)Azure Portalのメニューでモニターを選択します。以下の画面が表示されますので、新しアラートルールを選択します。
2)アラートルールの作成を行います。最初に監視対象のリソースを選択します。下記画面が表示されますので、リソースの選択をクリックします。
3)リソースの選択画面が表示されます。今回はリソースの種類でフィルターでVirtual Machineを選択します。
4)監視対象のリソースを選択します。監視対象のVMを選択しOKをクリックします。
5)監視条件を設定します。条件の選択をクリックします。
6)シグナルロジックの構成(監視条件の設定)を行います。今回は仮想マシンの起動を選択します。(3ページ目に表示されます。)
7)監視アラートの通知方法を設定します。このアラートルールにアタッチするアクショングループを選択するという項目がありますので、先ほど作成したSMSメッセージのアクショングループを選択します。
8)アラートルールの詳細を設定します。今回はアラートルール名をVM Startで作成します。
アラートルールの作成を行えば、Azure Monitorの設定は完了です。
実際にAzure MonitorでSMS通知してみる
実際にAzure VMを起動して試してみました。以下のようにどのVMが起動したかがSMSで通知されます。通知速度的にはメール通知と同時という形でした。
※AlertSMS01はアクショングループの表示名、VM Startはアラートルール名になります。
SMS通知の場合の注意点
マイクロソフト様のサイトに記載の通り、SMS通知には5分に1度しか通知出来ない(同じ通知先)というレート制限があります。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-monitor/platform/alerts-rate-limiting
このレート制限はアクショングループ単位ではなく、サブスクリプション単位になる為、複数のアラートが発生した場合には、一番最初のアラートだけがSMS通知され、それ以降のアラートが通知されない可能性があります。実際の利用にあたっては注意が必要かと思われます。