テンプレートスペック(ARMテンプレート)からリソース作成する手順
ARMテンプレート(Azure Resource Manager テンプレート)からリソースデプロイする手順です。
テンプレートスペックを利用しAzurePowerShellでリソースを作成してます。
Log Analyticsワークスペースの作成を例に手順確認しています。
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- Azure Portalを使ってLog Analyticsワークスペースを作成
- ARMテンプレートを作成
- テンプレートスペックを作成
- 設定値のCSVファイルを作成
- ARMテンプレートを使ってLog Analyticsワークスペースを作成
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ARMテンプレートを利用してLog Analytics ワークスペースを作成
手順概要
最初にAzure PortalでLog Analyticsワークスペースを作成します。
作成したリソースのARMテンプレートやサンプルを参考にLog AnalyticsワークスペースのARMテンプレートを作成しています。
ARMテンプレートを保管するテンプレートスペックを作成します。
テンプレートスペックからPowerShellを利用して2つのLog Analyticsワークスペースを作成します。
リソースの設定値はCSVファイルから読み込むようにしています。
リソース設定値
作成したリソースの設定値です。
3つのLog Analyticsワークスペースを作成してます。
Log Analyticsワークスペース以外にもテンプレートスペックを作成しています。
テンプレートスペック名はLogAnalyticsSpecとしています。
Log Analyticsワークスペースを作成 | |
リソースグループ名 | rg-01(共通) |
Log Analyticsワークスペース名 | log-01(Azure Portal) log-02(ARMテンプレート) log-03(ARMテンプレート) |
地域(リージョン) | log-01(Japan East)(Azure Portal) log-02(Japan East)(ARMテンプレート) log-03(Japan West)(ARMテンプレート) |
価格レベル | 従量課金(PerGB2018)(共通) |
Azure PortalでLog Analyticsワークスペースを作成
Azure PortalでLog Analyticsワークスペースをデプロイします。
デプロイ時に指定する内容はリソースグループ、リソース名、リージョン等で項目は多くありません。
Log AnalyticsワークスペースのARMテンプレート
サンプルやAzure Portalで作成したLog Analyticsワークスペースのエクスポート内容を元にARMテンプレートを作成します。
Azure Monitor の Log Analytics ワークスペース用の Resource Manager テンプレートのサンプル
サンプルから以下の点を修正しています。
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- descriptionは削除しています
- defaultValue、allowedValuesは環境に合わせて少し修正しています
- retentionInDays、heartbeatTableRetentionはAzure Portalでデプロイ時の値に合わせて30日に修正しています
ARMテンプレート | |
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テンプレートスペックを作成
Log AnalyticsワークスペースのARMテンプレートテンプレートスペックを作成します。
今回はPowerShellを利用して作成しています。
テンプレートスペックの作成にはGet-AzTemplateSpecを使用します。
※サービス名表記がAzure Portal(日本語)上では、テンプレートスペックと表示される場合とテンプレートの仕様と表示される場合があります。
※"-TemplateFile"のパラメータでARMテンプレートのファイルを指定します。
設定値のCSVファイル
Log Analyticsワークスペースのリソース設定値となるCSVファイルを作成します。
log-01、02の2つのリソースを作成します。
CSVファイル | |
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テンプレートスペックとPowerShell使ってLog Analyticsワークスペースを作成
作成したテンプレートスペックを利用してLog Analyticsワークスペースをデプロイします。
テンプレートスペックのID取得にはGet-AzTemplateSpecを使用します。
ARMテンプレートを利用したリソース作成にはNew-AzResourceGroupDeploymentを使用します。
ARMテンプレートのパスにテンプレートスペックのIDを指定します。
設定内容はImport-Csvを使用してCSVファイルから読み込んでいます。
※テンプレートスペックのIDにはバージョン情報も含まれています。
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実行結果
実行結果です。
2つのLog Analyticsワークスペースが作成されている事が確認出来ます。
実行結果 | ||
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Azure Portalで確認します。 |
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最後に
今回はARMテンプレートを利用してLog Analyticsワークスペースを作成しました。
ARMテンプレート自体のサンプルは公開されている実際のリソースを見ながら確認する事も出来るので便利かと思いました。
今後も色々試してみたいと思います。
Log Analyticsワークスペースの削除や回復についてはこちらに纏めています。
併せて見て頂けると有難いです。