Datadogの無料アカウント作成からAzureテナント登録まで

2020-09-03Azure,Datadog,Others

Datadogは、マルチクラウド対応のモニタリングサービス(SaaS)です。
AzureやAWSなどのパブリッククラウドの監視や、リソース状況を把握できるダッシュボードなどのサービスが提供されています。
無料アカウントが用意されており、14日間すべての機能を自由に試すことができます。

今回は、Datadogの無料アカウント作成から、監視対象であるAzureテナントへの接続までの手順を確認しました。

※Datadogの無料アカウント作成時にはクレジットカード番号の入力は不要です。この点も安心して利用できます。

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Datadogの概要と無料アカウント作成手順

Datadogって何?

DatadogはSaaS(Software as a Service)として提供されるクラウドモニタリングプラットフォームです。

製品(Datadog)

DatadogはAzure、AWS、GCPといった主要なクラウドプロバイダーをサポートしており、DockerやKubernetesなどのコンテナ技術にも対応しています。
リアルタイムでパフォーマンスを可視化できるダッシュボード、監視やアラート通知、ログ管理、トレース分析など、幅広い機能が提供されています。
リソースが自動的に検出・追加されるため、構成管理にも活用できます。

SRE(Site Reliability Engineering)も得意としており、APM(Application Performance Monitoring)としてアプリケーションのパフォーマンス管理機能も提供しています。

Datadogの課金について

Datadogの課金は従量課金制です。
利用する機能やホスト数、利用量(収集されるメトリクスやログ量など)に基づいて料金が決まります。
年払い(長期契約)やオンデマンド(長期契約なし)によっても料金が異なります。

料金(Datadog)

最大5ホストまで無料で利用できるFreeプランも用意されています。
ログの利用量によっては想定を超える課金が発生する場合があるため、注意が必要です。

インフラストラクチャー(料金)(Datadog)

通常利用時はProプランを選択することが多く、大規模な基盤にはEnterpriseプランも提供されています。

※記事記載時点での情報になります。Freeプランや無料での利用については必ず公式サイトで最新の情報を確認するようにします。

Datadogの無料アカウント作成手順

Datadogの公式サイトから無料アカウントを作成できます。
Googleアカウントによるサインアップも可能です。

トップページ(Datadog)

※記事記載時点では、Datadogアカウント自体には2段階認証を設定できませんでした。Googleアカウントを利用することで、2段階認証を利用することができます。

Datadogの無料アカウント作成手順

Datadogの公式サイトにアクセスします。
無料で試すを選択します。

アカウント登録画面が表示されます。
利用するDatadogのリージョンを選択します。
勤務先のEメールアドレス、氏名、会社名、パスワードを入力し、サインアップを選択します。

※電話番号の入力は任意です。
※Datadogのリージョンは利用開始後に変更できません。今回はUS5を選択しています。

Your Stackの確認画面が表示されます。
利用用途に合わせて該当する項目を選択してください。

Nextを選択すると、Datadog Agentのインストール方法が表示されます。

※今回は検証目的のため、Azureおよび10台程度のホストという選択肢を選んでいます。
※今回は、Agentをインストールしなくても大丈夫です。

 

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DatadogからAzureのリソースを監視するためのサービスプリンシパルを作成

公式サイトの手順を参考に作業を進めます。

Azure(Datadog)

Datadogは、Azureリソースの情報を取得するためにサービスプリンシパルを利用します。

エンタープライズアプリケーションからDatadog接続用のアプリケーションを作成

サービスプリンシパルの作成は、Azure Active Directory(Azure AD)のエンタープライズアプリケーションから行います。
エンタープライズアプリケーションには、Datadogのアプリケーションがあらかじめ登録されています。

※Azure Active Directory(Azure AD)は、Entra IDに呼称が変わっています。

エンタープライズアプリケーションの登録
Azure ADのリソースメニューから、エンタープライズアプリケーションを選択します。
新しいアプリケーションを選択します。
検索ボックスにDatadogと入力して検索し、Datadogを選択します。
名前(デフォルトはDatadog)を入力した後、作成を選択します。
今回は名前をDatadog_Monitoringとしています。
エンタープライズアプリケーションが作成されます。
一覧画面にも表示されます。

※画面は、Entra IDではなくAzure Active Directory(Azure AD)時代に取得したものです。

アプリの登録からDatadog接続用のアプリケーションを作成

アプリの登録からも、Datadog接続用のアプリケーションを作成できます。

「エンタープライズアプリケーション」と「アプリの登録」の違いについて

アプリの登録
Azure ADのリソースメニューからアプリの登録を選択し、新規登録をクリックします。

アプリケーションの登録画面が表示されます。
名前を入力します。
サポートされているアカウントの種類はシングルテナントを選択します。リダイレクトURLにはhttps://www.datadog.comを入力します。
最後に登録を選択します。

サービスプリンシパル作成手順については、こちらで紹介しています。

ロールの割り当ての追加

Datadog用のサービスプリンシパルがサブスクリプションにアクセスできるよう、適切なロールを割り当てます。
今回は、監視閲覧者を割り当てています。

※1つのAzureテナント内に複数のサブスクリプションが存在する場合は、Datadogで監視対象となるすべてのサブスクリプションに対して、同様にロールの割り当てを行います。

ロールの割り当てを追加
サブスクリプションのリソースメニューでアクセス制御(IAM)を選択します。
ロールの割り当ての追加をクリックします。
Assignment typeでは職務ロールを選択します。

ロールは監視閲覧者(Monitoring Reader)を選択します。

※Datadogがリソースの情報を取得するために必要な権限です。

メンバーを選択します。
作成したサービスプリンシパル(Datadog_Monitoring)を指定します。

レビューと割り当て画面で、ロール(監視閲覧者)、スコープ(サブスクリプション)、メンバー(サービスプリンシパル名)を確認します。
内容に問題がなければ、レビューと割り当てを選択します。

設定完了後、サブスクリプションのアクセス制御(IAM)画面でロールの割り当てを確認します。
監視閲覧者としてサービスプリンシパル(Datadog_Monitoring)が割り当てられていることを確認できます。

クライアントシークレットを追加

サービスプリンシパルにクライアントシークレットを追加します。
クライアントシークレットは、DatadogでAzureを登録(Registration)する際に利用します。

クライアントシークレットを追加
アプリの登録画面で、作成したサービスプリンシパル(Datadog_Monitoring)を選択します。

証明書とシークレットを選択します。
新しいクライアントシークレットを選択します。
説明と有効期限を指定します。

※今回はDatadogの無料利用期間に合わせて有効期限を14日間に設定しています。

作成したクライアントシークレットが画面に表示されます。
作成したクライアントシークレットの値をコピーして安全な場所に保管します。
DatadogでAzureと接続する際に必要となります。

※シークレットの値は作成直後のみ表示されます。画面を離れると再参照できなくなるため注意が必要です。

サービスプリンシパルのクライアントIDとテナントIDもコピーして安全な場所に保管します。
DatadogでAzureを登録する際に必要となります。

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DatadogからAzureテナントへ接続して監視できるようにする

DatadogからAzure上のリソース情報を取得するためには、Azure Integrationの設定時に作成したサービスプリンシパルの情報をDatadog側に登録する必要があります。

Azure Integrationのメニューからサービスプリンシパルを登録

DatadogからAzureのリソース情報を取得するために、サービスプリンシパルの情報をDatadogに登録します。

    • 必要情報
      • Client ID:クライアントID(Azure ADのアプリケーション画面で確認)
      • Tenant ID:テナントID(Azure ADのアプリケーション画面で確認)
      • Client Secret:サービスプリンシパルのクライアントシークレット(作成時に表示される値)

※クライアントシークレット値は作成時にのみ表示されます。メモし忘れた場合は、新しくクライアントシークレットを再作成します。

Azureテナントの登録手順
Integrationのメニューを選択します。
Azureを選択します。

Azure Integrationの画面でConfigurationタブを選択します。
New App Registrationを選択します。

※複数のAzureテナントを登録する場合にも利用します。
※登録済みのテナントとの接続を削除する場合にも利用できます。

事前にメモしておいたサービスプリンシパルのClient ID、Tenant ID、Client Secretを入力します。

 

 

※Metric Collection Filtersは、収集対象のリソースを制限したい場合に利用します。Azureリソースのタグを指定することで、指定したタグが付与されたリソースのメトリックのみがDatadogで収集されます。対象となるリソースは仮想マシン(Azure VM)およびApp Serviceプランです。
※Monitor Automutingは、仮想マシン(Azure VM)がシャットダウンした際に関連するモニターを自動的にミュート(アラートの発報を一時的に停止)するための設定です。
※Resource Collectionは、クラウドセキュリティ管理(Cloud Security Management)を有効にするための設定です。

Cloud Security Management

設定が完了すると、成功メッセージが表示されます。
App Registrationに設定したクライアントIDが画面上に表示されます。

DatadogにAzureのテナントを登録した後の確認

設定後、約10分程度でAzureのリソース情報がDatadogに表示されます。
例えば、仮想マシン(Azure VM)を利用している場合、Infrastructure MapやInfrastructure Listに該当するリソースがリスト表示されていることを確認できます。

※この時点ではリソース名として仮想マシン(Azure VM)のIDが表示されます。
※Datadog Agentを仮想マシン(Azure VM)にインストールすると、リソース名がホスト名として表示されるようになります。
※サービスプリンシパルにロール割り当てられていない場合は、表示されません。

仮想マシン(Azure VM)の例
Infrastructure Map上に、Azureで稼働している仮想マシン(Azure VM)が表示されています。
Infrastructure Listにも仮想マシン(Azure VM)が表示されています。
ステータスやCPU使用率などの情報を確認できます。

仮想マシン(Azure VM)を選択すると、CPU使用率などのメトリクス(Metrics)の一覧が表示されます。

※ダッシュボード(Dashboards)で、仮想マシン(Azure VM)以外のリソース情報が取得できているかを確認できます。

Datadogのデータ収集間隔や保持期間

Azureの場合、デフォルトで2分間隔でデータ収集が行われます。
メトリクスの場合は、データを15か月間保持します。

Datadog のデータ収集、解決、保持

※取得される項目によりデータ保持期間が異なります。

最後に

今回は、DatadogでAzureのリソース情報を取得できるところまでの設定手順を確認しました。
Datadog側で取得対象のAzureリソースやメトリクスを個別に指定することなく、自動的に情報が収集されるため、とても便利だと感じました。

Datadogの無料アカウントは14日間、機能制限なく利用でき、クレジットカード情報の入力も不要でした。
気軽に試せる点も非常に良いポイントでした。

引き続き、Datadogについていろいろ試していきたいと思います。

AzureリソースのログをDatadogに送信する手順については、こちらで紹介しています。

Datadogエージェントを使ったリソース情報取得手順については、こちらで紹介しています。

Datadog Synthetic Monitoringのブラウザテストを使ったWeb監視の設定手順については、こちらで紹介しています。

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