LinuxでユーザーのIDや所属するグループIDを調べる方法(idコマンドのオプション一覧と実行例)

Others,Rocky Linux/CentOS

idコマンドの使い方とオプションの一覧です。
idコマンドの実行例も紹介しています。

※確認には、Rocky Linux release 9.6 (Blue Onyx)の環境を利用しています。

スポンサーリンク

idコマンドのオプションやコマンド実行時の例

idコマンドとは?

idコマンドは、ユーザーIDやグループIDを表示するためのコマンドです。
ユーザーが所属しているユーザーID、グループIDが確認できます。

idコマンドのオプション一覧

idコマンドのオプション一覧です。

idコマンドのオプション一覧
オプションなし 現在のユーザーの詳細情報を表示します。
ユーザー名 指定したユーザーの詳細情報を表示します。
-u ユーザーID(UID)を表示します。
-g グループID(GID)を表示します。
ユーザーが所属しているすべてのグループID(GID)を表示する場合は、ーGオプションを使用します。
-n idではなく名前を表示します。
-u、-gオプションなどと同時に使用します。
-G すべての所属グループID(GID)を表示します。

※その他にも、idコマンドのオプションには実効IDを表示する-rオプションがあります。

idコマンドの実行例

idコマンドの実行例です。
複数グループに所属するtestuser例に、コマンドの実行結果を確認しています。

なお、SELinuxが有効な環境では、idコマンド実行時にそのユーザーのセキュリティコンテキストが表示されます。
ただし、セキュリティコンテキストは、idコマンドを実行したユーザーの場合のみ表示されます。

idコマンドの実行例

オプションを使用せずにidコマンドを実行した場合です。

# オプション指定なしでidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]# id
uid=0(root) gid=0(root) groups=0(root) context=unconfined_u:unconfined_r:unconfined_t:s0-s0:c0.c1023

# ユーザーを指定してidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]#
id testuser
uid=2000(testuser) gid=2001(testgroup) groups=2001(testgroup),2002(testgroup2)

ユーザーに関するオプションを使用した場合の例です。
-uオプションを指定した場合はユーザーIDが、-unオプションを指定した場合はユーザー名が表示されます。

# -uオプションを利用してidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]#
id -u testuser
2000
# -unオプションを利用してidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]#
id -un testuser
testuser

グループに関するオプションを使用した場合の例です。
-Gオプションを指定すると、所属するすべてのグループIDが表示されます。
-nオプションを-Gオプションと組み合わせることで、所属するグループ名を確認できます。

# -gオプションを利用してidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]# id -g testuser
2001
# -gnオプションを利用してidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]#
id -gn testuser
testgroup
# -Gオプションを利用してidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]#
id -G testuser
2001 2002
# -Gnオプションを利用してidコマンドを実行した場合
[root@vm-01 ~]#
id -Gn testuser
testgroup testgroup2

最後に

今回はidコマンドのオプション一覧と、コマンドの実行例についてまとめました。

引き続き、いろいろ試してみたいと思います。

スポンサーリンク