GitLabの初期ユーザー名とパスワード
GitLabの初期ユーザー名とパスワードの確認方法について紹介します。
パスワードについては構築時に設定する方法についても確認しています。
GitLabのデフォルト管理者ユーザー名は"root"です。
管理者ユーザーの初期パスワードはシークレットに保管されています。
初期構築時に管理者ユーザーのユーザー名やパスワードを指定することも可能です。
今回は、管理者ユーザーの初期パスワードの確認方法から、初期構築時のパスワード設定方法を紹介します。
※AKS(Azure Kubernetes Service)上に構築したGitLab環境で確認しています。
※GitLabのバージョンは17.3を使用しています。
※Helm Chartを利用してGitLabをデプロイしています。
GitLabのデフォルト管理者ユーザー名とパスワード
デフォルトの管理者ユーザー名はroot
GitLabのデフォルト管理者ユーザー名は"root"です。
管理者ユーザーの初期パスワードはシークレットにある
管理者ユーザーの初期パスワードはシークレットとして作成されます。
“<name>-gitlab-initial-root-password"という名前でシークレットが作成されます。
確認すると"gitlab-gitlab-initial-root-password"という名前でシークレットが作成されていました。
#Linuxの場合の確認方法 #Windowsの場合の確認方法 |
※gitlabという名前空間にリソースを作成している場合の例です。
※ホスト名をデフォルト値のままとした場合の例です。
※"kubectl get secret -n gitlab"でシークレット名を確認できます。
AKSの場合はAzure Portalからシークレット値を確認できる
AKSの場合はAzure Portalからもシークレット値を確認できます。
シークレットを確認 | |
シークレットで"gitlab-gitlab-initial-root-password"を選択します。 Base64でencodeされた状態になっていますので、目玉マークを選択してdecodeして表示します。 rootユーザーのパスワードが表示されます。 |
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GitLab初期構築時に管理者ユーザーのパスワードを設定する方法
GitLab管理者ユーザーの初期パスワードは構築時に設定できる
管理者ユーザーのパスワードは、初期構築時に任意で設定する事ができます。
パスワードのシークレットを事前に作成しておく事で設定する事ができます。
パスワードのシークレットを作成
パスワードはシークレットとして扱う必要があります。
パスワードのシークレットを作成します。
作成方法は色々ありますが、今回はリテラル値を使って作成しています。
今回シークレット名は"gitlab-gitlab-initial-root-password"としています。
PS C:\> kubectl create secret gitlab-gitlab-initial-root-password –from-literal=password=設定するパスワード -n GitLabをデプロイする名前空間 |
※公式サイト記述だと任意で指定できそうなのですが、secret名をデフォルト値と合わせておかないと反映されなかったため同じ指定としています。
デプロイ時のvalues.yaml設定
values.yaml内で作成したシークレット名を指定します。
gitlab:
migrations:
initialRootPassword:
secret: gitlab-gitlab-initial-root-password
key: password
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※デプロイ時に使用したvalues.yamlの抜粋です。
※helm install gitlab gitlab/gitlab -f ./values.yaml -n gitlabとしてインストールしています。
最後に
GitLabの初期管理者ユーザー名やパスワードについて聞かれる事があったので確認方法をまとめてみました。
GitLab作成時に管理者パスワードを設定する方法も記載しています。
引き続き色々試してみたいと思います。