Azure パブリックIPアドレスの正引き&逆引きDNS設定
AzureパブリックIPアドレスの正引きおよび逆引きDNSの設定手順です。
パブリックIPアドレスの逆引きレコードは、パブリックIPアドレス自体に逆引きレコードを作成する方法と、Azure DNSに逆引きレコードを作成する方法があります。
今回は、パブリックIPアドレスに逆引きレコードを設定する手順を確認しています。
パブリック IP アドレス
Azure でホストされているサービスの逆引き DNS を構成する
パブリックIPアドレスの作成から正引き設定までの手順
パブリックIPアドレスの設定値
作成したパブリックIPアドレスの設定値です。
DNSラベル名は、reverse-dns-testとしています。
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- 設定内容
- IPバージョン:IPv4
- SKU:Standard
- レベル:地域
- 名前:reverse-dns-test(任意で設定)
- IPアドレスの割り当て:静的
- アイドルタイムアウト:4分(デフォルト値)
- DNSラベル名:reverse-dns-test
- リソースグループ:適時設定
- 場所:東日本(環境に合わせて設定します)
- 可用性ゾーン:ゾーン冗長
- 設定内容
パブリックIPアドレスのリソースを作成
パブリックIPアドレスのリソースを作成します。
パブリックIPアドレス作成 | |
パブリックIPアドレスのメニューで作成を選択します。 | ![]() |
設定内容の通り設定します。 ※パブリックIPアドレスは確認画面が存在しません。 |
![]() |
パブリックIPアドレスのDNS名ラベル正引き確認
パブリックIPアドレスにはDNS名ラベルを設定することができます。
DNS名ラベル | |
DNS名ラベルを設定すると”DNSラベル名+リージョン名+cloudapp.azure.com”でDNS名が作成されます。 | ![]() |
nslookupコマンドで名前解決を確認します。 パブリックIPアドレスのプロパティ通りに回答が得られます。 |
![]() |
パブリックIPアドレスに独自ドメインのエイリアスレコードを作成
エイリアスレコードを作成
パブリックIPアドレスにエイリアスレコードを作成することができます。
エイリアスレコードを作成 | |
パブリックIPアドレスの構成のリソースメニューを選択します。 エイリアスレコードの作成を作成します。 |
![]() |
エイリアスレコードの作成画面が表示されます。 名前を設定し作成します。 |
![]() |
エイリアスレコードが設定されていることが確認できます。 | ![]() |
エイリアスレコードを確認
パブリックIPアドレスに対して作成したエイリアスレコードを確認します。
エイリアスレコードを作成 | |
nslookupコマンドで名前解決を確認します。 設定したエイリアスレコードのとおりに解決されていることが確認できます。 |
![]() |
エイリアスレコードはAzure DNSに設定されています。 Aレコードが作成されていることが確認できます。 |
![]() |
パブリックIPアドレスの逆引きレコード作成
パブリックIPアドレスに逆引き設定をします。
Azure PowerShellを使って逆引き設定
記事記載時点では、Azure Portalを使った逆引き設定はできまでした。
Azure PowerShellかAzure CLIで設定します。
今回はAzure PowerShellを使って設定します。
Set-AzPublicIpAddressコマンドレットを使ってパブリックIPアドレスに逆引きDNSの設定を行います。
#AzureパブリックIPアドレスの逆引き設定するPowerShell
#逆引き設定対象 #逆引き設定するFQDN名 #逆引き設定を行う #設定結果を表示する |
逆引き設定を確認
nslookupコマンドで、設定前後の名前解決を確認します。
逆引き設定後に、IPアドレスで名前解決できていることが分かります。
#逆引き設定前 *** UnKnown が 20.210.33.88 を見つけられません: Non-existent domain #逆引き設定後 C:\> nslookup 20.210.33.88 名前: reverse-dns-test.tama-negi.com |
Get-AzPublicIpAddressの実行結果を確認します。
DnsSettingsにReverseFqdnとして逆引き設定されていることが分かります。
DnsSettings : { |
逆引き設定を削除
逆引き設定を削除します。
削除する場合は、ReverseFqdnを""(空文字列)に設定します。
##AzureパブリックIpの逆引き設定を削除するPowerShell
#逆引き設定削除対象 #逆引き設定を削除する #設定結果を表示する |
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最後に
Azure パブリックIPアドレスの正引き設定、エイリアスレコードの設定、逆引き設定まで確認しました。
逆引き設定もAzure PowerShellを使ってできることを確認できました。
引き続き、いろいろと試してみたいと思います。