Windows ServerやLinuxへのDatadog Agentのインストール手順

2020-09-06Azure,Datadog,Others

マルチクラウド対応の監視サービス(SaaS)の1つにDatadogがあります。

Datadogでは、エージェントレスでクラウドリソースの情報取得や監視も可能ですが、仮想マシンの場合はエージェントをインストールすることで、より詳細なリソース情報の取得ができます。
エージェントを導入することで、OSログ収集やプロセスの情報なども取得できます。

今回は、LinuxおよびWindowsの仮想マシンへのDatadogエージェントインストール手順を確認しています。

Datadogの無料アカウント作成やAzureテナント登録設定については、こちらで紹介しています。

※本記事では、Azure Virtual Machines(Azure VM)を仮想マシンとして表記しています。
※本記事は、Azure上に作成した仮想マシンを利用して検証しています。
※WindowsにはWindows Server 2022を使用して検証しています。
※LinuxにはCentOSを使用して検証しています。

スポンサーリンク

LinuxへのDatadog Agentインストール手順

インストール手順を確認

公式サイトの記事を参考に進めます。

CentOS、Rocky、Alma Linux の基本的な Agent の使い方

Agentのインストール手順は、IntegrationsのAgentセクションにOSなどの収集対象リソースごとに記載されています。

LinuxへのDatadog Agentインストール手順
DatadogのメニューからIntegrationsを選択します。
Agentを選択します。

CentOS/RedHatを選択します。
インストール手順が表示されます。

インストールコマンド実行時にDatadogのAPI Keyが必要となります。

Select API Keyを選択します。
利用するAPI Keyを選択します。
Use API Keyを選択します。
API Keyが設定されたインストールコマンドが表示されます。
コマンドをコピーします。

Datadog Agentのインストールコマンドを実行

インストール対象の仮想マシンで、コピーしたインストールコマンドを実行します。
自動的に必要なパッケージがインストールされます。
インストール完了後にAgentが自動的に起動します。

インストールコマンド実行(Linux)

Agentがインストールされてリソース情報取得が自動的に開始します。
API KeyにはDatadogで発行したAPI Key値が設定されます。

[ユーザー名@host名 ]$ DD_API_KEY= “API Key値" DD_SITE="us5.datadoghq.com" bash -c “$(curl -L https://s3.amazonaws.com/dd-agent/scripts/install_script_agent7.sh)"

systemctl status datadog-agentで、Agentが実行されているか確認できます。
activeと表示されていれば、Agentは起動しています。

datadog-agent statusを実行すると、Agent自体の実行状況の詳細を確認できます。

ステータス確認コマンドの詳細については、公式サイトをご参照ください。

CentOS、Rocky、Alma Linux の基本的な Agent の使い方

Datadog Agentインストール後の動作確認

Agentをインストールしてしばらくすると、Infrastructure Listに仮想マシンのホスト名が表示されます。

仮想マシンのAgent IDを持つリソースも重複して表示される場合があります。
Agentのインストール後から一定期間(画面サンプルの場合は2時間)が経過すると、これらは表示されなくなります。

Datadog Agentインストール後の確認
Datadog Agentをインストールした仮想マシンのホスト名が表示されます。
メトリクスの値が取得できていることも確認できます。

Datadog API Keyの値を確認する方法

DatadogのAPI Key値は、Organization SettingsのAPI Keyメニューから確認できます。

API Key値の確認方法
Organization SettingsのAPI Keyを選択します。
API Keyの一覧が表示されます。
確認したいAPI Keyを選択します。
API Keyの値をコピーして確認できます。

—広告—

Windows ServerへのDatadog Agentインストール手順

インストール手順を確認

公式サイトの記事を参考に進めます。

Windows 用 Agent の基本的な使用方法

Agentのインストール手順は、IntegrationsのAgentセクションにOSなどの収集対象リソースごとに記載されています。

Windows ServerへのAgentインストール手順
DatadogのメニューからIntegrationsを選択します。
Agentを選択します。
Windowsを選択するとインストール手順が表示されます。
Select API Keyを選択します。
利用するAPI Keyを選択します。
Use API Keyを選択します。

API Keyが設定されたインストールコマンドが表示されます。
GUI、コマンドプロンプト、PowerShellを使ったインストール手順を確認できます。

 

Windows ServerにDatadog Agentをインストール

今回はGUIを利用してDatadog Agentをインストールします。

Windows ServerにDatadog Agentをインストール

Datadog Agent Installerを選択してインストーラーをダウンロードします。

Datadog Agent Installer

ダウンロードしたDatadog Agentのインストーラーを開きます。
セットアップウィザードが表示されます。
Nextを選択します。
License Agreement画面が表示されます。
内容を確認し、問題なければAgreementにチェックを入れてセットアップを進めます。
カスタムセットアップの選択画面が表示されます。
インストールディレクトリなどを選択できます。
今回はデフォルトのまま次に進みます。
API Key入力画面が表示されます。
コピーしたDatadog API Keyを入力します。

Region入力画面が表示されます。
Datadog Regionの値を入力します。

※デフォルトは"datadoghq.com"になっているので、必要に応じて修正します。
※Datadog Regionの値はIntegrationsのAgentセクションで確認した手順の④に記載されている値を設定します。

Datadog AgentのUser Account設定画面です。
デフォルト(未入力)のまま次に進みます。
インストールを実行します。

Datadog Agentのセットアップ完了画面が表示されます。

※Launch Datadog Agent Managerにチェックを入れると、Datadog Agent Managerが起動します。

Datadog Agent Managerについて

Datadog Agent Managerを使用して、設定ファイルの確認やAgentのステータス確認ができます。

Windows 用 Datadog Agent Manager

Datadog Agent Managerの使い方
StatusのメニューでAgentの詳細情報などを確認できます。
Checks Summaryでは、リソースメトリクスの取得状況を確認できます。

Datadog Agentインストール後の動作確認

Agentをインストールしてしばらくすると、Infrastructure Listに仮想マシンのホスト名が表示されます。

仮想マシンのAgent IDを持つリソースも重複して表示される場合があります。
Agentのインストール後から一定期間(画面サンプルの場合は2時間)が経過すると、これらは表示されなくなります。

Agentインストール後の確認
Datadog Agentをインストールした仮想マシンのホスト名が表示されます。
メトリクスの値が取得できていることも確認できます。

—広告—

最後に

仮想マシンへのDatadog Agentインストール手順について確認しました。
Datadog Agentを利用することで、メトリクス情報の取得だけでなく、ログ収集やプロセス情報の確認など、さまざまな機能を利用できます。
今回はWindows ServerとLinuxで実施しましたが、他のOSやAKS環境などでもDatadog Agentを利用できます。

引き続き、Datadogについていろいろ試していきたいと思います。

Datadog Agentから収集したメトリクスを使った監視設定手順については、こちらで紹介しています。

Datadog Agentを使ったログ収集設定手順については、こちらで紹介しています。

Datadog Agentを利用したプロセスやサービス情報の取得方法については、こちらで紹介しています。

ライブプロセスを使った監視設定については、こちらで紹介しています。

スポンサーリンク