Logic Appsの日付、時刻、タイムゾーン、曜日に関するアクションや式関数まとめ

2022-08-21Azure,Logic Apps

Azure Logic Apps(ロジックアプリ)のワークフローにおける日付、時刻、タイムゾーン、曜日の扱い方です。
アクションや式関数を利用した取得、計算、変換などの方法を紹介しています。

現在時刻の取得からタイムゾーンの変更、時間の加算・減算、フォーマット変更方法までを紹介しています。

※本記事では、一部を除きAzure Logic Apps(ロジックアプリ)をLogic Appsと記載しています。

スポンサーリンク

Logic Appsワークフローで日付、時刻、曜日を取得して利用する方法

各設定の実行結果を確認しています。
実行結果は2026年3月15日15時16分(日本時間)に実行した内容です。

日付や時刻を取得する場合はDate Timeコネクタもしくは式関数を使う

Logic Appsのワークフローで日付や時刻などを取得する方法には、2種類あります。

    • Date Timeのコネクタを使う
    • 式関数を使う

式関数については、以下の公式ドキュメントを参考にしています。

日付と時刻関数(Azure Logic Apps と Power Automate のワークフローで使用する式の関数に関する参考ガイド)

それぞれの方法で設定および取得できる値を確認します。

現在時刻を取得(Date Timeコネクタ)

“Date Time"コネクタを使って現在の時刻を取得します。

現在時刻を取得
検索欄に"Date Time"と入力します。
Date Timeのアクションリストが表示されます。
その中から"Current Time"のアクションを選択します。
Date Timeコネクタのアクション一覧(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
特に設定は必要ありません。
アクションとして配置するだけで、現在の時刻を取得できます。
Date TimeコネクタのCurrent Ttimeアクション(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
現在の時刻が取得できています。
取得される時間はUTCとなります。
Current Ttimeアクション実行結果(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

現在時刻を取得(式関数(utcNow))

式関数(utcNow)を利用して現在の時刻を取得できます。

現在時刻を取得
現在時刻を取得する場合には式関数utcNow()を使います。

utcNow

式関数utcNowの設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
式関数utcNowの設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
現在の時刻をUTCで取得できています。
式関数utcNowの実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

取得した現在時刻をワークフローで利用する場合の例

取得した現在の時刻をワークフローで利用する場合は、動的なコンテンツで指定します。

現在時刻をワークフローで利用した場合の例

Inputsで動的コンテンツとしてCurrent timeを指定します。
ワークフローを実行すると、現在の日時が設定されていることを確認できます。

Current Ttimeの出力値を利用(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
Current Ttime出力値の利用例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
Current Ttime出力値(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

Convert time zone(Date Timeコネクタ)を使ったタイムゾーンの変換方法

”Date Time”のコネクタには、タイムゾーンを変換するためのアクションが用意されています。
今回は現在の時刻(UTC)を日本時間(JST)に変換します。

タイムゾーンの変換
Convert time zoneのアクションを選択します。 Date TimeコネクタのConvert time zoneアクションを選択(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

パラメーターを設定します。

  • Base time:対象となる日時
  • Time unit:出力時の日時フォーマット
  • Source time zone:変換前のタイムゾーン
  • Destination time zone:変換後のタイムゾーン
Convert time zoneアクションを設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
書式設定文字列にはさまざまなフォーマットを指定できます。
今回は、”Universal sortable date/time pattern”で出力します。

Convert time zoneの選択肢(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
出力を確認すると、UTCで取得した時刻がJSTに変換されていることが分かります。
Convert time zoneの実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

式関数(convertFromUtc)を使ったタイムゾーンの変換方法

式関数(convertFromUtc)を利用して、タイムゾーンを変換できます。

タイムゾーンの変換

convertFromUtc() を利用して、タイムゾーンを変更できます。
式関数には “convertFromUtc(utcNow(), 'Tokyo Standard Time’)” と設定します。
utcNow() で現在時刻 (UTC) を取得後、日本時間 (JST) に変更しています。

convertFromUtc

式関数ConvertFromUtcの設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
式関数ConvertFromUtcの設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

実行結果を確認します。
現在時刻が日本時間(JST)で取得できていることが分かります。

式関数ConvertFromUtcの実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

式関数(dayOfWeek)を使った現在の曜日取得方法

式関数を利用して、曜日を取得できます。
”Date Time”のコネクタには、曜日の取得に関するアクションはありません。

現在の曜日を取得

dayOfWeek を利用して、曜日を取得できます。
現在の時刻(”Date Time”のアクションを利用)を使用して、今日の曜日を取得します。
式関数には ”dayOfWeek(outputs('現在の時刻’))” と指定します。

dayOfWeek

入力するデータに、作成(Comppose)の値を利用しているため、outputsとなります。
式関数dayOfWeekの設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
式関数dayOfWeekの設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
入力するデータに、Current time(Date Timeコネクタ)の値を使う場合は、body('変数名’) と指定します。
入力するデータのアクション名が"Current time"の場合は、body('Current_time’)となります。

 

 
 
式関数dayOfWeekの実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
 
入力するデータに変数を使う場合は、variables('変数名’)と指定します。
今回は変数名に”utcNow”と設定しているので、式関数は ”dayOfWeek(variables('utcNow’))” となります。
式関数dayOfWeekの設定例(変数の場合)(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
式関数dayOfWeekの設定例(変数の場合)(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

実行結果を確認します。
曜日は数値として出力されます。
日曜日が0、土曜日が6になります。

式関数dayOfWeekの実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

平日のみワークフローを実行する方法については、以下の記事で紹介しています。
dayOfWeek関数を利用しています。

—広告—

Logic Appsワークフローで日時の計算をして利用する方法

日時の計算に関する設定と実行結果を確認します。
実行結果は2026年3月15日15時16分(日本時間)に実行した内容です。

Date Timeコネクタを使って現在日時から加算、減算して過去の時間や未来の時間を取得

Date Timeコネクタには、時刻の加算や減算を行うアクションが用意されています。
現在日時に日付や時間を加算または減算した値を取得できます。

過去の時間や未来の時間を取得

”Date Time”のコネクタには、以下のアクションが用意されています。

  • Get past time(過去の時間の取得)
    • 現在時刻に指定した日付や時間を減算した日時を取得
  • Get future time(未来の時間の取得)
    • 現在時刻に指定した日付や時間を加算した日時を取得
Date TimeのコネクタでGet past timeなどのアクションを選択(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
間隔と時間単位を指定できます。
時間単位は、月、週、日、時間、分、秒から選択できます。
Get past timeのTime unit選択肢(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
1日前の日時を取得する場合は、間隔を1、時間単位に”Day(日)”を指定します。 Get past timeのアクションを設定(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
Get past timeのアクションを設定(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
1日後の日時を取得する場合は、間隔を1、時間単位に”Day(日)”を指定します。 Get future timeのアクションを設定(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
Get future timeのアクションを設定(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

Get past time(過去の時間の取得)の実行結果を確認します。
出力を見ると、1日前の日付が取得されていることが分かります。

Get past timeのアクション実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
Get future time(未来の時間の取得)の実行結果を確認します。
出力を見ると、1日後の日付が取得されていることが分かります。
Get future timeのアクション実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

式関数を使って現在日時から加算、減算して過去の時間や未来の時間を取得する方法

日時の加算や減算を行う式関数が用意されています。
現在時刻に日付や時間を加算または減算した値を取得できます。

現在時刻から加算
加算の場合にはgetFutureTimeを使います。

getFutureTime

式関数(getFutureTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
getFutureTime(間隔, 加算する時間単位)という形式で指定します。
例えば、現在時刻に1日を追加する場合は、"getFutureTime(1, 'day’)"となります。
式関数(getFutureTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
値を見ると、1日後の日付が取得されていることが分かります。
式関数(getFutureTime)の出力例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

減算の場合です。

現在時刻から減算
減算の場合にはgetPastTimeを使います。

getPastTime

式関数(getPastTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
getPastTime(間隔,減算する時間単位)という形式で指定します。
例えば、現在時刻から1日減算する場合は、"getPastTime(1,’day’)"となります。
式関数(getPastTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
値を見ると、1日前の時刻が取得されていることが分かります。
式関数(getPastTime)の実行例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

Date TimeコネクタのSubtract from timeやAdd to time使った指定した時間からの加算、減算方法

指定した時刻を基準に加算や減算をすることもできます。
今回は現在時刻を使用していますが、指定する時刻は必ずしも現在時刻である必要はありません。

指定した時間からの加算、減算

”Date Time”のコネクタには、以下のアクションが用意されています。

  • Subtract from time(時間からの減算)
    • 指定した日時から、指定した日付や時間を減算する
  • Add to time(時間への追加)
    • 指定した日時に、指定した日付や時間を加算する
Date Timeコネクタのアクション一覧(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
“Add to time(時間への追加)"の場合は、基準時間に指定した間隔と時間単位を加算します。 Date TimeコネクタのAdd to timeアクション設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
間隔と時間単位を指定できます。
時間単位は、月、週、日、時間、分、秒から選択できます。
Add to timeアクションのTime unit選択肢(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
“Subtract from time(時間からの減算)"の場合は、基準時間から指定した間隔と時間単位を減算します。 Subtract from timeアクションの設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

“Add to time(時間への追加)"の実行結果を確認します。
出力を見ると、指定した基準時間(現在時刻)から1時間後の時刻が取得されていることが分かります。

Add to timeアクションの実行結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
“Subtract from time(時間からの減算)"の実行結果を確認します。
出力を見ると、指定した基準時間(現在時刻)から1時間前の時刻が取得されていることが分かります。
Subtract from timeアクションの実行結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

式関数のaddHoursやaddToTimeを使って指定した時間から加算、減算する方法

指定した時刻に日数や時間を加算または減算する式関数も用意されています。
加算または減算する時間単位を引数として指定します。

    • addDays:指定した時間に、指定した日数を加算する
    • addHours:指定した時間に、指定した時間を加算する
    • addMinutes:指定した時間に、指定した分を加算する
    • addSeconds:指定した時間に、指定した秒を加算する

addToTimeを使っても同様のことができます。

指定した時間からの加算
指定時刻を現在時刻とします。
加算時間は1時間とします。
式関数(addHours)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

時間を加算するためには、addHoursを利用します。
addHours(指定時刻, 加算時間)という形式で指定します。
例えば、現在時刻から1時間を加算する場合は"addHours(utcNow(), 1)"と指定します。

addHours

式関数(addHours)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

addToTimeは(指定時刻, 間隔, 時間単位)の形式で指定します。
addToTimeを使って1時間加算する場合は、"addToTime(utcNow(), 1, 'Hour’)"となります。

addToTime

式関数(addToTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
値を見ると、1時間後の時刻が取得されていることが分かります。
式関数(addHours)の出力結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

指定した時間からの減算も、addHoursを使って行うことができます。
subtractFromTimeを使っても実現できます。

指定した時間からの減算
指定時刻を現在時刻とします。
減算時間は1時間とします。
式関数(addHours)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
時間からの減算もaddHoursを使ってできます。
間隔は-1とします。
式関数(addHours)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

subtractFromTimeは、(指定時刻, 間隔, 時間単位)を指定します。
1時間減算する場合は、"subtractFromTime(utcNow(), 1, 'Hour’)"となります。

subtractFromTime

式関数(subtractFromTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
値を見ると、1時間前の時刻が取得されていることが分かります。
式関数(subtractFromTime)の出力結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

式関数を利用して開始時間や開始日付のみを取得する方法(分や時間を切り捨てる方法)

式関数を使って、時間や分の単位を切り捨てることができます。

    • startOfDay:指定した日時の開始日時を出力します
    • startOfHour:指定した日時の開始時間を出力します
    • startOfMonth:指定した日時の開始月日付を出力します
開始時刻のみを取得する
現在時刻の開始時刻のみを取得します。 式関数(startOfHour)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

startOfHour(指定時刻)を指定します。
入力するデータには、作成(Compose)の現在時刻(式関数)を利用しています。

実行結果を確認します。
ワークフロー実行時に指定した時刻は、現在時刻の6:16(UTC)です。
この場合、startOfHourを使って取得される値は、6:00(開始時刻)となります。
式関数(startOfHour)の出力結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

日付でも同様のことができます。

開始日付のみを取得
現在時刻の開始日付のみを取得します。 式関数(startOfDay)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

startOfDay(指定時刻)を指定します。
入力するデータには、作成(Compose)の現在時刻(式関数)を利用しています。

式関数(startOfDay)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
ワークフロー実行時に指定した時刻は、3月15日の6:16(UTC)です。
この場合、startOfDayを使って取得される値は、3月15日の00:00になります。
時刻が切り捨てられています。
式関数(startOfDay)の出力結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

startOfDayとaddDaysを組み合わせて使うと、前日の開始日付を取得することもできます。

前日の開始日付を取得
startOfDayを使って前日の開始日付を取得します。 式関数(startOfDay)と(addDays)を組み合わせて設定した場合の例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
startOfDay(addDays(utcNow(), -1))と指定します。addDays(utcNow(), -1)は、現在時刻から1日減算した時刻を指定しています。 式関数(startOfDay)と(addDays)を組み合わせて設定した場合の例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
前日の開始日付である3月14日00:00が値として取得されていることが確認できます。
式関数(startOfDay)と(addDays)を組み合わせて設定した場合の出力結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

Date TimeコネクタのConvert time zoneを使った日付のフォーマット変更方法

タイムゾーンの変更アクションを使って、日付のフォーマットを変更することができます。

タイムゾーンの変更を使って日付のフォーマット変更
Date Timeのアクションリストから、"Convert time zone"のアクションを選択します。
フォーマットの変更はTime unit(書式設定文字列)を使います。
書式設定文字列には、Short date pattern(短い形式の日付パターン)を指定します。

Date TimeコネクタのConvert time zoneアクションを選択(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
Date TimeコネクタのConvert time zoneアクション設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

実行結果を確認します。
入力値のbaseTimeは “2026-03-15T06:16:17.7231904Z" となっています。
出力結果を見ると “3/15/2026" となっており、フォーマットが変更できていることが分かります。

Date TimeコネクタのConvert time zoneアクション出力結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

式関数(formatDateTime)を使った日付のフォーマット変更方法

式関数 formatDateTime を使うと、出力フォーマットを指定できます。

日付のフォーマット変更
日付のフォーマットを変更する場合には、formatDateTimeを使います。

formatDateTime

式関数(formatDateTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
formatDateTime(指定時刻, 出力フォーマット)と指定します。
utcNowを使って、現在時刻を指定時刻として設定します。

式関数(formatDateTime)の設定例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)
実行結果を確認します。
出力結果を見ると “2026/03/15" となっており、指定したフォーマット通りの値が得られていることが分かります。
式関数(formatDateTime)の実行結果例(Logic Appの日付や時刻に関するアクション)

—広告—

最後に

Logic Appsのワークフローで使う日時のアクションについて紹介しました。
“Date Time"コネクタ内にあるアクションや式関数を使うことで、さまざまな値を取得できます。

引き続きいろいろ試していきたいと思います。

Logic Appsのワークフロー内のアクションでサブスクリプションIDを取得する方法については、以下の記事で紹介しています。

Logic Appsのワークフロー内でKey Vaultのシークレットを参照する手順については、以下の記事で紹介しています。
この中で取得した値を非表示(セキュリティで保護された出力)にする方法についても紹介しています。

スポンサーリンク